踵(かかと)の痛みの原因は猫背が原因?
原因としては現代社会の靴の影響、食生活の影響など様々な原因が上げられますが、猫背も一つの原因と言えます。現代社会では多くの方がデスクワークになり、子供たちは座ってテレビゲームやYouTubeを見たり、学校以外にも塾に通ったりと座っている姿勢が非常に長いです。
座り姿勢が長いとどうしても骨盤は後傾しやすく、腰が丸くなり猫背となってしまいます。
なぜ猫背になると踵(かかと)が痛くなってしまうのでしょうか?
足の重心が踵(かかと)よりになってしまう
座っている時間が長いと猫背になってしまう方が多いです。猫背になると、立っている時や歩いている時、走っている時にも足の裏の踵(かかと)よりに上半身の重さが乗るようになります。例えば、まっすぐ立った状態で足の裏にかかる重さを感じてみてください。それからわざと腰を丸めて猫背を作ってみましょう。あきらかに足より上の重さが踵(かかと)側にかかることがわかると思います。
人間の足は重い体を支えるために足全体に重さが分散されるような構造(足の裏のアーチがバネの役割をして吸収してくれる)になっています。しかし猫背で歩いていると足から上の重さは踵(かかと)に乗っかってくるようになり、その状態で歩いているとやがて踵(かかと)に負担が増して痛みを訴えるようになります。
猫背が原因で踵(かかと)が痛い方がいくら足裏のマッサージやストレッチをしても痛みの改善には繋がりません。猫背を改善して踵にかかる荷重を減らさない限り痛みの根本治療にはつながらないでしょう。
猫背を改善するセルフケア・マッケンジー体操
猫背を改善するのにお勧めなのがマッケンジー体操です。床にうつ伏せになれる環境があればどこでもおこなえます。ただし、マッケンジー体操をおこなって腰に痛みが強く出る方などはおこなわないようにしてください。
①うつ伏せになりそのまま30秒から1分寝た状態になる。
猫背の方はまっすぐな状態よりも背骨が曲がっていますので、まずはまっすぐの状態をキープしてください。
②うつぶせの状態から肘をついて顔を上げてその姿勢を30秒から1分キープ
肘をついて腰を反らすようにしていきます。
③両手を床について状態を反らす。反らした状態を5秒キープし、上体を床に降ろしていく。再び状態を反らし5秒キープ。これを10回程度繰り返す。
1日おこなう回数は何度やっても平気なので空いている時間があればおこなうようにしましょう。
マッケンジー体操をおこなって、普段の座り姿勢も猫背にならないように気をつければ体重が踵(かかと)に乗らないようになってくると踵(かかと)の痛みは改善する可能性があります。踵(かかと)の痛みがなかなか改善しない方はぜひ試してみて下さい。