靴の内側がすり減る原因とは?
「いつも私の靴は内側がすり減ってしまう」という方がいるのではないでしょうか?
「歩き方が悪いのかな?」などと考えて歩き方を意識して外側に体重がかかるように歩いてみたもののやはり内側がすり減ってしまう、という方がいると思います。
靴の内側がすり減ってしまう方は現在膝や股関節、腰などに痛みがなかったとしてもいずれはそれらの部分に痛みを起こす可能性があります。靴の内側がすり減ってしまう原因とは何なのでしょうか?
靴の内側がすり減ってしまうのは足根骨のゆがみが原因
靴の内側がすり減ってしまう主な原因は足根骨のゆがみが原因です。足根骨とは足首から下の「足」を形成する細かい骨を指します。足は細かい骨がたくさん連なって形成されています。足根骨の中でも距骨(きょこつ)という骨が靴の内側がすり減ってしまう原因となります。距骨とその上に連なる脛骨(けいこつ)で距腿関節(きょたいかんせつ)という関節を形成します。この関節は足首を曲げる(背屈)、つま先を伸ばす(底屈)動きを主に行う関節です。この関節がほんのわずか外側に回旋したり内側に回旋したりします。この回旋はほんのわずかであってレントゲンなどをとっても画像診断は難しいほどのゆがみです。
距腿関節の内側が開いて外側が閉じるようなゆがみ方をすると、徐々にそのゆがみは距骨より下の足根骨にも波及してきます。足根骨がゆがんだ状態で日常生活を送っていると立った際に拇指側に体重がかかるようになります。いわゆる回内足になります。
回内足で日々生活していると靴の内側がすり減ってきます。回内足でいると体の土台である足がゆがんでいる状態です。マンションでいうと基礎工事の部分がゆがんでいる状態なので体全体が不安定になるのはみなさんも想像がつくだろうと思います。ただ単に回内足だけでは体に痛みを感じないですが、足根骨のゆがみによる回内足はバランスが悪いため関節や筋肉に余計に負担をかけることになり、やがて足底筋膜炎や膝痛、股関節痛、腰痛、猫背など様々な症状を引き起こす原因となります。
距骨のゆがみは自分の感覚ではなかなか気づくことが難しいです。ほとんどの人が距骨のゆがみに気づかずに生活しています。自分は回内足かを調べるのは知り合いの人に後ろから足の写真を撮ってもらい踵が外側に捻じれていたら回内足である可能性が高いです。