夏場のサンダルは足に良くない!?
夏につれ暑くなってくると夏場の足元のおしゃれや涼しいためにサンダルを履く機会が増えると思います。特に女性は夏場はほとんどサンダルで過ごすという人もいるのではないでしょうか?最近の日本は6月から10月頃まで暑い日が続くためサンダルを履く期間もとても長くなってきます。また、子供たちもサンダルのみで長い期間過ごすという子供が増えています。簡易的に履けるし、バンド付きのサンダルだと走ったりもできることからサンダルで毎日遊んでいるという子も多いと思います。足底筋膜炎など足裏が痛い人や変形性膝関節症などの膝痛を患っている人にとってサンダルを履いても良いのでしょうか?また、足の痛くない人がサンダルを履き続けても良いのでしょうか?
足に良いサンダルは少ない
残念ながら現在のサンダルで足に良いといえるサンダルはありません。足裏に負担の増えるサンダルばかりが市場で売られています。足に良い靴というのはソール(靴の底)の部分が重要になってきます。女性のおしゃれ靴はソールの部分が薄くコンクリートや床がタイル状の場所を歩くと足に加わる衝撃が強いため足にかかる負担が大きくなります。仮に足底筋膜炎などを患っている方がサンダルを履くと痛みは増々強くなる可能性があります。ヒールが高いサンダルは足根骨を歪ませる可能性もあります。つま先体重になることで横アーチが落ちてきてモートン病などのつま先から指にかけての痛みを誘発する可能性があります。
「ヒールのあるサンダルはふくらはぎを使うので筋トレになるのでは?」という質問を受けたことがありますが、足底筋膜炎やモートン病は足裏の筋力低下で起きるわけではなく、足根骨のゆがみで起こります。そのためヒールを履いて筋肉をつけようとしても足裏にとっては返って負担が増えるだけです。
ビーチサンダルもソールの部分が柔らかすぎて足に良いとは言えません。最近はとあるサンダル会社の普及で簡易的に履けるサンダルを年中履いている子供がいます。結果、足の形が崩れた子供たちがとても増えています。小学生にも関わらず「踵が痛い」「足の裏が痛い」と訴える子供たちがとても増えています。その子たちを足を見ているとほとんどが足根骨のゆがみがみられます。簡易的に履けるからということでサンダルばかりを子供に履かせているとのちに足の痛みにつながるためできるかぎりサンダルではなくスニーカーなどの靴にしたようが良いでしょう。
現在、足に良いサンダルというのは私は聞いたことがありません。インソールを使用すればサンダルも良いかもしれませんが、医療用のインソールをしようできるサンダルが今はない状況です。靴は体に良いものを作るというよりオシャレな靴を作る方にシフトが向いています。そのため現在足底や膝に痛みがある人はおしゃれなサンダルは足に悪いということを頭に入れておきましょう。
どうしてもサンダルを履きたいという場合は履く日数を減らして、ここぞという時にだけ履くようにしましょう。その他の日はソール(靴の底)がしっかりした靴に医療用インソールを入れて足根骨を矯正するようにしましょう。