偏平足のトレーニング・タオルギャザーは効果なし!?
「偏平足は足の筋力低下だからトレーニングが必要です。」
・タオルギャザートレーニング
・足の指でグーパー体操
・ビー玉を指でつかむなどなど
偏平足を改善するトレーニングは様々あります。偏平足を改善するには足回りの筋肉を鍛えることが重要とされていましたが、日本より海外のほうが「足病医」という言葉もあるくらい研究が進んでいます。海外で、実際に偏平足に筋トレの効果があるのかを実験してみたところ驚く結果がでました。
偏平足に対するトレーニングは効果なし。むしろマイナス要因になることも
結果からいえば従来筋トレが効果があると言われていましたが、その効果は認められないという結果でした。
むしろマイナスになりかねないという結果も出ています。
母指外転筋(ぼしがいてんんきん)という筋肉を鍛えようと一生懸命トレーニングすると疲労がたまりすぎてむしろ内側の縦アーチ高が減少(アーチが低くなった)したと研究発表されています。母指外転筋は内側アーチの支持に貢献している可能性もあると言われていますが、偏平足を治そうと必死になって母指外転筋を使うようなトレーニングをし過ぎると返って疲労がたまり、アーチが下がってしまうことも頭に入れておくことが大事だと思います。
また、膝から下の骨(脛骨・腓骨)周りからはじまり、足底に向かう後脛骨筋(こうけいこつきん)や長腓骨筋(ちょうひこつきん)は足のアーチが保つことにはあまり貢献していないといわれています。
偏平足にはアキレス腱も関係してきます。ふくらはぎ、アキレス腱が硬く、床に足を着いた姿勢からかかとをつけたまま、つま先が上がらない方はアキレス腱に拘縮があると言えます。
アキレス腱に拘縮がある(アキレス腱・ふくらはぎが硬い人)と内側縦アーチが下がってしまいます。上記に書いたような様々なトレーニングを行おうとするとき、人間の体はどこか一つの筋肉のみを動かすというのは難しく、様々な部位が連動して動きを作ります。
タオルギャザートレーニングなどで足の裏の筋肉を鍛えようとした際もふくらはぎやアキレス腱も拘縮するため返って内側縦アーチを下げる可能性があります。
偏平足の原因は?
生まれてからずっとに偏平足の方は改善は難しいことが多いです。しかし、年齢を重ねるととともに偏平足になった方は、筋力低下が原因というよりも「足の骨のゆがみ」が原因で起きている場合が多いです。上記でも述べたように筋トレをしても全く効果がなく、むしろ偏平足を助長させる可能性もあるので、筋トレはやめて、足の骨のゆがみを矯正することが良いと思います。足に詳しい、治療院でしたら足の骨の矯正ができることと思われますが、残念ながら整形外科などではこのような概念がないため、病院へ行っても「タオルギャザートレーニングをしてください」と言われてしまいます。
足に関する医学が進んでいる海外ではとっくにタオルギャザートレーニングは効果なしと発表されているのですが・・・