足裏痛を温めると痛くなってしまう人の対処法は?

足底筋膜炎(足底腱膜炎)やその他の足裏の痛みでおこまりの方へ、ご自分でおこなうセルフケアとして温めることを推奨してきました。
足裏は心臓から一番離れたところにあるため冷えやすく、血流が悪くなりやすいところです。そのため栄養ある血液が供給されないと組織の修復がなかなかおこなわれず、完治に時間がかかってしまいます。そのため、足裏を温めて血液循環を促し、組織の修復を促すように勧めてきました。
しかし、足底筋膜炎(足底腱膜炎)や足裏痛を訴える方で「温めると返って痛みが強くなってしまう」という方がいらっしゃいます。このような方は温め続けたほうが良いのか悩むところだと思います。足裏を温めると返って痛みが増してしまう方への対処法についてご説明します。

多少痛みがでても温めるほうが足裏にとっては良い

他の記事にも書きましたが、基本的に人間の体は温めて良いです。多少炎症があっても冷やさず温めたほうが根本治癒には近づくといわれています。今までの西洋医学では炎症があれば冷やして炎症を抑えよという考えでした。しかし、最近の医学では炎症は抑えるのもではなく、積極的に温めて血流をよくし、組織の修復を促す方が良いといわれています。
人間の体は痛めた部位を治すために炎症が起きます。炎症が起きて血管を広げ血流を良くして栄養ある血液をたくさん運んで壊れた組織を治そうとしています。傷めた部位を治すにはたくさんの栄養ある血液が必要にあります。そのために「血管拡張物質」という血管を拡張する物質が体の中にでます。これがでると血管は拡張し、痛めた組織周辺に血液があつまってきます。しかし、血管拡張物質がでると人間にとって「痛い」と感じるようになります。血管拡張物質の分泌はアイシングなどで冷やせばでなくすることは可能です。そうすれば痛みも和らぎます。しかし、同時に血管も修復してしまうため、足裏の痛めた組織に送るはずの血液が来ないようになってしまうのでなかなか治らない足底筋膜炎(足底腱膜炎)足裏痛になってしまいます。
なので足裏は積極的に温めたほうが良いです。

温めて痛みが返って出てしまう方は足がとても冷え性の方が多いです。

寒い冬に急に温かいお風呂に入ると皮膚がピリピリして痛い思いをした人がいるのではないでしょうか?足裏を温めて痛くなってしまう方は足が冷えてて、急に温めることで体が急激な反応により返って痛みが増してしまいます。しかし、基本的には人間の体は温めても問題がないのえ多少の痛みなら温めて血液循環を促してあげたほうが良いでしょう。

温めると痛みがかなりひどく、歩けないくらいになってしまうという方は足裏を温めるセルフケアは一旦やめておいた方が良いでしょう。

足裏を温めて痛くなってしまう方は仙骨と下腹部を温めましょう。

足裏を直接温めると痛みが強くなって歩けないほど痛くなってしまうという方は、腰よりも下の仙骨と言う部分を温めるようにしましょう。この部分から骨盤神経という神経が出ます。この神経は自律神経の副交感神経になるので温めることで下肢全体の血流が良くなります。結果、足裏の血流も良くなり組織の修復も促せるため仙骨を積極的に温めるようにしましょう。
また下腹部も温めて仙骨とはさみうちにすると温まる速度はさらに高まります。冬場など冷えやすい時は両方から温めることをお勧めいたします。

足底筋膜炎(足底腱膜炎)、足裏痛を訴える方でご自分では冷え感を感じていないのに手で触るととても冷たいという方が結構いらっしゃいます。これは冷えを感じていないだけなので、まずは足裏の温度、ふくらはぎの温度を確認し、あからさまに冷たい感じがすれば冷えているので仙骨、下腹部を温めるようにしましょう。

カイロや市販されているホットパックなどで温めていただくのが良いでしょう。

徐々に足底の冷え感がなくなってきたら直接温めても痛みを感じなくなってきます。そのようになったら直接温めてさらに血液循環を促してあげるようにしましょう。

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