足底筋膜炎(足底腱膜炎)に着圧ソックスは効果あり?

「歩くたびに襲う足裏に痛み」「朝の一歩目が激痛のあまり足を着くのが怖い」などと足底筋膜炎(足底腱膜炎)の方は訴えます。足は安静にすることができないため、どうしても毎日痛みを感じることになります。インターネットなどで調べてみると足底筋膜炎(足底腱膜炎)を改善するための様々ながでてきます。その名に、「足底筋膜炎用着圧ソックス」というものがあります。
足底筋膜炎(足底腱膜炎)に対して着圧ソックスは効果があるのでしょうか?

着圧ソックスの効果とは?

とある足底筋膜炎用の着圧ソックスの販売サイトを見てみると「足底筋膜炎を軽減する完璧な着圧靴下です」と記載されています。詳しくなぜ着圧することで足底筋膜炎が軽減するかは記載されていません。足首、踵をサポートすることで血流が良くなるとは書いてあるのですが、具体的にどのような状態になって足底筋膜炎が改善するとは記載がありません。

着圧ソックスを履くと一時的に痛みは軽減する可能性がある。しかし、根本治療にはならない

足底筋膜炎の方が着圧ソックスを利用することで一次的に痛みはやわらぐ可能性があります。これは、着圧ソックスを履くことで触圧覚を刺激にし痛みが和らいだように脳が感じるからです。
人間の体は痛みを感じる「痛覚」と触られた感覚を感じる「触圧覚」に分かれます。痛みを感じているときは痛覚が脳に「痛いですよ~、痛いですよ~」という信号を送って脳が「痛い」と感じます。
着圧ソックスを履くと皮膚が締め付けられるので触圧覚が反応し「触られてますよ~、圧迫されてますよ~」という信号を脳に送るようになります。
人間の体は痛覚よりも触圧覚のほうが早く脳に伝わり、後から伝わる「痛い」という感覚は鈍く感じるようになります。
結果、痛みが和らいだように感じるのです。しかし、痛めた組織が治ったわけではなくただ痛みを紛らわしているだけにすぎず、着圧ソックスで痛みが和らいだからといって再び運動を始めたりするとさらに足底筋膜炎は悪化してしまう可能性があります。

痛みがあるがどうしても何かをしないといけない場合の一時的な使用なら良い。

例えば、どうしても出張で歩かないといけず、しかしあまりの痛みに歩くのが辛いという場合は一時的に着圧ソックスで痛みを紛らわし歩くのは良いでしょう。しかし上記にも書いたように決して根本治療にはなっていないため、その時は痛みが楽になったとしても痛めている組織には負担をかけてしまっています。そのため常用は避けるべきです。

足底筋膜炎の主な原因は足根骨のゆがみであるため、着圧ソックスでは根本改善にはならない。

足底筋膜炎(足底腱膜炎)を患っている方の多くの原因は足根骨のゆがみが原因で痛みを起こしています。そのため、着圧ソックスを履いても足根骨のゆがみが改善するわけではないため根本治療にはなりません。痛みが和らいだとしても痛みを感じにくくなっているだけであって、改善しているわけではないことを理解しておいた方が良いです。
足根骨のゆがみを治すサポーターはありますが、このサポーターは足の構造を理解したうえで取り付けなどもしっかりとおこなわないと効果が出ません。ただ履いてゆがみが治るといったソックスやサポーターはありませんのでインターネットなどで販売されている物は改善する可能性が低いでしょう。

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