骨盤をゆがます歩き方の原因とは?
骨盤は様々な要因でゆがんでしまう事があります。骨盤がゆがむと腰痛を起こしてしまうのは世間一般にも知られていますが、骨盤のゆがみが原因で股関節痛や膝痛、肩関節痛、首痛、内臓へ及ぼす影響など多岐にわたります。
骨盤を歪ます要因として良く知られているのは出産があります。その他に横座りや不良姿勢などがあげられます。骨盤は上半身と下半身をつなぐ大事なポイントであるため様々な要因でゆがんでしまうことがあります。今回は歩き方によって骨盤をゆがませてしまう原因について説明したいと思います。
骨盤をゆがます歩き方とは?
骨盤のゆがませてしまう歩き方とは簡単に言うと左右均等な足の運びでなくなっている歩き方です。例えば右足は前に出るのだけど、左足はあまり前にでないような歩き方をしている人は骨盤も右側が前側に出てきて、左側は後ろに下がった状態になります。極端なゆがみのある方はご自分でも歩き方が均等でないことに気づくかもしれませんが、多くの方はご自分が左右均等に足を運んでいるように見えても実は片側の足の運びはスムーズに前にでているが、反対の足はあまり足が前へでていないという場合が多いです。この歩き方で毎日1万歩近く歩いていると、1年で365万歩骨盤をゆがますように歩いてしまうため徐々に骨盤もずれてきて、やがて腰痛など色々な部位の痛みの引き金になることがあります。自分でゆがませる歩き方かどうかを簡単にチェックする方法
上記でも書いたように、自分の歩き方は意識してもなかなかわからないものです。だれかにビデオカメラなどで録画してみてみるのも良いでしょう。しかし、人の歩き方を習慣的に見ていない人にいきなり歩いている動画を見ても、歩き方に左右差があるかどうかもわからないでしょう。そこでご自分が左右均等に歩けているかを判断する簡単な方法をお伝えします。自分の足の親指の爪をチェックする。
ご自分の足の親指の爪の形をチェックしてください。左右同じ爪の形をしているでしょうか?もしどちらかの爪が一方に比べて反り返っているような爪である場合、その方は骨盤をゆがます歩き方をしている可能性があります。爪が反り返っている親指は指を使った歩き方ができていない証拠
爪が反り返っている足は足の指までしっかりと使って歩けていないことが多いです。そのため、爪の形で左右差がある場合は蹴る強さが左右で違う証拠であり、歩き方に左右差がでてきます。例えば右足の拇指の爪が反り返ってて、左が通常の場合、
左足は足指を使って歩けることになります。この場合左足が後ろになったときに指を最後まで使えるため歩幅が広くなります。右足が前に出やすくなります。右側の骨盤が前に出やすくなります。
一方、右足が後ろになったとき、指が使えないため歩幅が小さくなり、左足はあまり前へでない歩き方になります。左側の骨盤が前へあまりでない歩き方になります。
この歩き方を続けていると右の骨盤が前側に出てきて、左側の骨盤は後ろ側にゆがむようになります。
爪が反り返ってしまう原因は足の骨のゆがみ
片側の拇指の爪が反り返ってしまうのはくるぶしから下の足の骨のゆがみが原因です。足の骨は片足で23個あり、小さな骨が密集して足を形成しています。この骨同士に歪みが起きてくると、指を最後まで使った歩き方ができなくなってきて結果、爪が反り返ってきます。話をまとめると足の骨のゆがみにより指を使った歩き方ができなくなり、骨盤をゆがます歩き方になってしまっています。
臨床の現場でよく患者さんから「正しい歩き方を教えてもらえますか?」と質問されることがありますが、正しい歩き方ができないのは本人の意識ではなく、足の細かいゆがみからきていることもあります。この場合、無理に本人が意識して歩き方を変えるよりも、足の骨のゆがみを矯正したほうが根本的な改善につながります。変に意識をして歩き方を変えると返って足を緊張させることになり、筋疲労や関節の痛みなどを起こしてしまう事もあります。
整体院などに行くたびに「骨盤がゆがんでますね」と指摘される方は、普段の姿勢を気にするようにしたけどすぐに歪んでしまう場合は足の骨がゆがみが原因の骨盤のゆがみかもしれません。足の骨のゆがみをしっかりと矯正をかければ、歩き方の左右差がなくなりゆがまない骨盤になるかもしれません。一般的な整体院では足の細かい骨を矯正できない可能性もあります。そのため歩き方が気になる方、骨盤のゆがみがすぐに戻って足からきているのではと思っている方は、まずは整体院に問い合わせ足の細かいの骨の矯正ができるかどうかを問い合わせしてみるのが良いでしょう。