痩せていても足裏が痛くなる理由とは?
足底筋膜炎(足底腱膜炎)の方はこのような症状に苦しめられているのでないでしょうか?
インターネットなどで検索し調べてみると足裏の痛みは様々な原因があると言われています。
その中に「体重が原因」といわれることがあります。しかし、痩せていても足裏の痛み、足底筋膜炎に苦しむ人は多くいらっしゃいます。では痩せていて足裏が痛くなる原因とはいったい何なのでしょうか?
太っていることは足裏痛を助長するが原因ではない
インターネットなどで検索をすると足裏痛、足底筋膜炎の原因は太っていることが原因と言われることがあります。太っている方が整形外科に足裏が痛いと訴えて行くと「体重が原因なので痩せてください」と言われて終わってしまうというケースもあります。確かに太っていることで足裏にかかる負荷が増すため足裏痛を訴えるリスクはあがります。
しかし根本原因ではありません。仮に体重過多が根本原因だとすると相撲力士は全員足裏が痛くならないとおかしいです。毎日裸足で稽古をしており、冬も足裏が冷えるため足裏にかかる負担は一般の方よりはるかに多いでしょう。相撲力士の中でも足裏痛、足底筋膜炎になる人はいますが、全員が足裏痛を訴えるわけではありません。
根本原因にプラスアルファ体重が重いということが重なると足裏痛、足底筋膜炎になるリスクはかなり上がってしまいます。
痩せていても足裏痛、足底筋膜炎になってしまう理由は足の骨のゆがみが原因
痩せていて、足裏にかかる体重の負担が少ないにも関わらず足裏が痛くなってしまう方の根本原因は「足根骨のゆがみ」が原因です。足根骨とはくるぶしからしたの骨を言います。足の甲や足指を形成する骨です。足の甲は一見、一つの骨のように感じますが、実は小さな骨の連結で一つの「足」を形成しています。片足だけで23個も骨があります。足は立つ、歩く際に土台となる部分なため、小さな骨同士は密接につながっています。
しかし、過去に足首を捻った経験(包帯を巻くほどの捻挫でなくても原因になる)がある方はそれが原因で、徐々に足根骨がゆがんできてしまうことがあります。
足根骨は立つ・歩く際に土台になる部分ですがからゆがんでしまうと土台が不安定になった状態になります。土台が不安定だと困るので足根骨の下に付着する足底筋膜(足底腱膜)がピンと張って不安定な土台を安定させようとします。足底筋膜(足底腱膜)がピンと張った状態で立つ・歩くをおこなうと足底筋膜(足底腱膜)事態にかかる負担は増え、やがて痛みが起こるようになります。
痩せていても足根骨にゆがむことで足底筋膜炎になってしまうため、足裏の痛みが出現します。
足根骨がゆがんでいる方で体重がさらに重いと足底筋膜炎になるリスクはかなり高くなりますしご自分のセルフケアのみでは改善が難しいことが多いです。
自分で足のゆがみを改善する方法は?
足根骨のゆがみを矯正するのはとても難しく、専門的に足の治療に関して勉強していない限り整骨院や治療院に行っても治せない先生が多くいらっしゃいます。整形外科の場合、多くの整形外科が足のゆがみに関する概念がないため、ゆがみを矯正してくれる病院はないと考えたほうがよいです。残念ながらセルフケアで完璧にゆがみを矯正することはできませんが、体の連動性を取り戻すことで自然と動きの中でゆがみを矯正できる場合があります。私が提唱している足反らしをすることで下肢の動きの連動性を取り戻し、足裏痛が改善する場合がありますのでぜひ試しにおこなってみてください。
返って痛みがでてしまう、痛みが変わらないという方はゆがみが強いため、改善には専門の医療機関にかかって治療をすることをお勧めいたします。