かかとの痛みの原因はかかとのゆがみ方によって違う?
整形外科を受診し、Ⅹ線(レントゲン)検査をするとほとんどの場合、画像上の異常はみられません。
かかとの骨に骨棘(骨のとげ)が形成されていることがありますが、骨棘と痛みの因果関係はないと言われています。(現在かかとに痛みがない方のⅩ線検査をしても骨棘がみられることがあるため)
画像上、異常所見が診れれない場合、かかとの痛みと一概にいっても原因は様々ですがかかとのゆがみ方によって原因は大きく変わります。
かかとの痛みの原因とかかとのゆがみとはどのような関係があるのでしょうか?
かかとが外側を向く回内足は足底筋膜炎であることが多い
起立した状態でかかとを後ろからみると地面に向かって外側に向いている状態を回内足(かいないそく)と言います。回内足の方は内側のアーチが落ちてきて偏平足になります。本来足はアーチを形成しているため、偏平足になってしまうと足の裏の筋肉である足底筋膜は引き延ばされる形になります。引き延ばされた状態で歩く、走るなどの運動をしていると足底筋膜が付着するかかとの骨(踵骨)の骨膜を引っ張るようになります。骨膜には痛みを感じる痛覚がたくさんあるため、足底筋膜に引っ張られた状態が続くとやがて痛みとして感じるようになります。
回内足
→偏平足
→足底筋膜が伸ばされる
→足底筋膜の付着部であるかかとの骨の骨膜が引っ張られる
→かかとが痛む
という発生機序で起こります。
回内足によるかかとの痛みの場合、インソールによる回内足の矯正で痛みが改善したり、整体により回内足を改善することができれば痛みの緩和につながります。