足裏マッサージは強くやった方が効果があるのか?
足底筋膜炎(足底腱膜炎)のセルフケアでマッサージをすることがあります。軽度の足底筋膜炎(足底腱膜炎)であれば、セルフケアのマッサージで改善することもあります。
「足裏マッサージ」というとよくテレビなどで芸能人が悶絶しているシーンを思い浮かべる方もいるのではないでしょうか?足底筋膜炎(足底腱膜炎)のセルフケアで足裏をマッサージする際には強くやった方が良いのでしょうか?
強い刺激でマッサージしないこと
結論から言いますと、足底筋膜炎のセルフケアでマッサージをおこなうなら絶対に痛いほど強くやらないことです。足ツボマッサージなどで強いマッサージを受けると一過性に足がスッキリした感じがすると思いますが、実は足の裏に強い刺激を入れるのはあまり良いことではありません。日常生活で足裏に痛みを伴うほどの強い刺激が入ることはありません。細かく言うと足裏のアーチを形成する土踏まずの部分は歩く・走る際に地面に接地せずにバネの役割をします。アーチがあることで地面からの衝撃を吸収し足への負担を減らしています。アーチがない偏平足の方は衝撃を吸収する能力がかけてしまい、足裏に地面からの衝撃を受けてしまうので偏平足はよくないとされています。
土踏まずには刺激が入らない方が理想なのです。
それなのに揉むと気持ち良いからと言って土踏まずを強くマッサージすると普段刺激が入らない土踏まずに刺激をいれることになるため体にとって悪影響になることがあります。
ランナーの方などは忍耐強いため、痛いほど強くやったその先には良い結果が待っているのでは?と考えがちですが足底筋膜炎は強いマッサージは返って症状を悪化させたり治りづらくさせてしまうこともあります。
土踏まずが硬くなって張っていても、土踏まずが硬くなるのは筋疲労によるものではありません。足根骨がゆがんで足が不安定な状態になるのを支えるために土踏まずが硬くなります。そのためいくら土踏まずをマッサージでほぐしても足根骨のゆがみを改善しない限り根本的な改善にはつながりません。
マッサージをするとスッキリするが、すぐに痛みが戻ってしまうという方は足根骨のゆがみが原因で足底筋膜炎になっている可能性が高いです。
足根骨がゆがんでいる場合はご自分のセルフケアのみではなかなか改善が難しいので足に詳しい専門の医療機関に相談することをお勧めいたします。