インソールを使用しても改善しない足底筋膜炎の原因とは?
足底筋膜炎の痛みを改善するためにインソールを使用することがあります。足底筋膜炎に対してインソールを使用すると痛みが改善することがありますがインソールといってもピンからキリまであるのですべてのインソールが足底筋膜炎の痛みを改善してくれるわけではありません。
理想を言えばオーダーメイドでその人にあったインソールを作成することです。インターネットや量販店で売られているインソールだと足の形は人それぞれ違うため効果が出ない可能性の方が高いです。インソールは足裏のクッションとしていれるのではなく、足底筋膜炎の原因の一つである「足根骨のゆがみ」を矯正するものです。歯の矯正をする際に矯正用器具をインターネットで買う人はいないと思います。足根骨を矯正する時も同じで人それぞれの矯正が必要であるため、インターネット、量販店で販売されているインソールはお勧めしません。
しかし、オーダーインソールを作成しても足裏の痛みが全く変わらない場合があります。オーダーインソールを作成すると安くても数万円はします。せっかく高額を払って作成したにも関わらず足底筋膜炎の痛みが改善しないなんてショックですよね。インソールで足底筋膜炎の痛みを改善するには難しい理由がいくつかあります。
インソールを使用しても足底筋膜炎が改善しない理由①作成するお店の問題
一つ目の理由はオーダーインソールを依頼するお店、病院の問題です。オーダーインソールといっても作成する職人の技術の差が凄くあります。そのため良い職人さんに作成してもらわないと結果的に足底筋膜炎の痛みを改善するインソールは作れません。矯正がうまくて評判の良い歯医者さんを選ぶのと同じようにオーダーインソールを作成する際はしっかりと良いお店を選んだ方が良いでしょう。
インソールを使用しても足底筋膜炎が改善しない理由②足根骨のゆがみが足底痛の原因ではないケース
二つ目の理由は足根骨のゆがみが原因ではない足裏の痛みである場合です。足底筋膜炎の原因は「足根骨のゆがみ」であることが多いため足根骨のゆがみを矯正するためにオーダーインソールを使用すると痛みが改善することがあります。しかし、足裏の痛みには皮膚の癒着が原因で足裏に痛みを訴えることがあります。
皮膚の癒着により足裏が痛い場合、いくら高いオーダーインソールを作成しても痛みが改善することはありません。皮膚の癒着があると歩いたり、走ったりする際に皮膚の滑走が悪く足裏に痛みを引き起こすことがあります。皮膚が癒着してしまう原因は様々ありますが足底の皮膚が癒着する以外にもふくらはぎ(下腿三頭筋)やうちくるぶし(脛骨内果)あたりの皮膚が癒着していることで足底に痛みを訴えることがあります。
皮膚の癒着を調べる機械はないため、レントゲンを撮ってもMRIをとっても皮膚の癒着が原因と診断されることはありません。皮膚の癒着をとり、皮膚の滑走をよくすることで足裏の痛みが改善するケースは多くあります。過去に足首捻挫やふくらはぎの肉離れ、アキレス腱炎などの既往がある方は皮膚が癒着していることがありそれらが引き金になっていることも考えられます。
高いオーダーインソールを買う前にまずは何が原因でご自分の足裏に痛みが出ているのかを明確にするほうが損をしなくてよいでしょう。