鵞足炎(がそくえん)を予防するためにはどこを鍛える?
鵞足炎は3つの筋肉が関係しているので、この3つの筋肉が弱まって膝の内側の痛みになっているのではと考え、筋トレをして鍛えようとするかたがいるのではないでしょうか?しかし鵞足炎の場合は鵞足を形成する3つの筋肉を鍛えても痛みの予防、改善にはつながりません。ではどこの筋肉を鍛えるのがよいでしょうか?
大腿四頭筋を鍛え大腿の内旋偏位を防ぐ
鵞足炎(がそくえん)になってしまう原因は鵞足(がそく)を形成する縫工筋(ほうこうきん)、薄筋(はっきん)、半腱様筋(はんけんようきん)の筋力低下ではありません。鵞足炎の主な原因は太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)が捻じれた結果、膝の内側を通る鵞足部に摩擦が起きやすくなります。
そのため、太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)の捻じれを予防することが重要です。
膝の上下の骨の捻じれが起きてしまう理由は様々ありますが一つに太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が弱いために、着地時に太ももの骨(だいたいこつ)が内側に捻じれ(内旋)やすくなってしまうことが原因です。
この状態で走り続けていると太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)に捻じれが起き、膝の内側を通る鵞足部に炎症がおきるようになります。
太ももの骨が内側に捻じれる(内旋)のを防ぐためには太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えることが重要になります。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるには座った状態で片足の膝をまっすぐ伸ばし5秒静止。その際に太ももにしっかりと力をいれてください。ただ伸ばすだけでは強度が弱いので手で太ももの前を触れてしっかりと筋肉に力が入っていることを把握しながらおこないましょう。
年齢やおこなっているスポーツなどにより回数は様々変わってくるため一概に何回何セットというのは難しいですが、トレーニングを行った後、ある程度筋肉に疲労感があるくらい行いましょう。
変形性膝関節症も太ももの骨(大腿骨)とスネの骨(脛骨)の捻じれが関係しています。変形性膝関節症の予防としておこなっても大変効果のあるトレーニングです。