鵞足炎(がそくえん)になる人の特徴
鵞足炎とは?
鵞足(がそく)とは太ももの内側、前側、後ろ側から起こる筋肉(半腱様筋、薄筋、縫工筋)が膝の内側を通りスネ(脛骨)に付着します。この3つの筋肉が何らかの影響によって硬くなった状態で膝の曲げ伸ばしを何度もすると膝の内側の骨と鵞足は擦れる形になり炎症を起こし膝内側に痛みを訴えるようになります。鵞足の3つの筋肉が硬くなってしまう要因としては下肢の骨のゆがみや体の連動性の欠如などがあげられます。発症初期は動き始めに痛いが動いている間に痛みが治まったり、かなり運動をした後に痛みを訴える程度ですが、徐々に進行していくと走ることが困難なほど痛みを強く訴えることもあります。鵞足炎になる人の体の特徴
鵞足炎になる人の体の特徴は、膝を曲げた時に脛骨が前側に飛び出ている方に多く見受けられます。下記のような姿勢をとってしらべてみましょう。①仰向けにねます。
②股関節と膝を90度に曲げます。
③その状態で脛骨が前側に飛び出ているかチェックしてみましょう。
脛骨が前側に飛び出ていて膝内側に痛みを訴える方は鵞足炎による膝の痛みである可能性が高いです。
鵞足炎は上記でも述べたように腱がただ単に炎症を起こしているわけではなく下肢のゆがみなどが原因で起こります。そのためこの検査をして鵞足炎だと思って鵞足部にシップなどを貼っても根本改善にはつながりません。鵞足部に負担のかからないようにゆがみを矯正する必要があります。現在膝内側に痛みを訴え、上記の検査をして脛骨が飛び出ている方は鵞足炎である可能性が高いため一度専門の医療機関に診てもらうことをお勧めいたします。