変形性膝関節症とO脚の関係
変形性膝関節症で痛みを訴える方の中にはO脚になってしまっている方も見受けられます。O脚の度合いと変形性膝関節症の症状の度合いは比例することたたたあります。
変形性ヒア関節症は症状の度合いによって初期、中期、後期に分けられます。初期、中期、後期によってO脚の度合いも変わってきます。
初期
痛みの強さ
変形性膝関節症の初期症状は
「日常生活はできるが 歩き出そうとすると少し痛みがあるがすぐに消える」
「ずっと座っていて動き出しに痛むが、歩いていると徐々に痛みが和らいでくる。」
「朝、起き掛けに膝の動きが悪いが、徐々に動きがよくなってくる。」
「階段の昇降時に足が重い
などの症状を訴えます。
変形の有無
初期の段階では関節の変形はそこまでひどくなく、膝の中の軟骨が少しずつ減少し、軟骨に亀裂が入っている状態です。
O脚度合
起立姿勢で、左右の膝同士はぴたりとつかず、膝と膝の間が少し空く状態です。そこまでO脚は目立ちません。
中期
痛みの程度
日常生活で身の回りのことはできますが、痛みが強く感じます。自分で歩くことはできますが、長時間歩くと痛みが徐々に強くなります。階段の昇降時には痛みが強く、痛みを感じる側の膝を後から降ろすようにします。初期症状では、動かしていると徐々に痛みは和らぎましたが、中期になると動かしていると痛みが続きます。また、関節可動域も狭まるため正座ができなくなります。
その他に、膝がまっすぐに伸びない。膝に腫れがあり、水が溜まるといった症状もみられます
関節の変形
軟骨が磨り減り、骨と骨の間が狭くなります。整形外科でレントゲンを撮ってもらうと関節の間が狭まっているのがご本人が見てもわかるくらいになっています。
お客の程度
立った時にO脚であることがあからさまにわかる状態。起立時に膝のお皿がが外を向きます。
後期
痛みの程度
日常生活で身の回りのことがほとんどできなくなります。寝た状態から立つ。歩くなどすべてに痛みを感じます。普通に歩くことが困難で、ご自分で外出する際には近場にやっと出かける事ができるかどうかといった状態です。
この状態まで進んでしまうと人工関節置換術の手術適応になる可能性がかなり高くなってしまいます。
関節の変形
軟骨がほとんど無くなり、骨同士がぶつかる状態です。骨同士がぶつかることで骨棘という骨のトゲができてしまい、さらに痛みを助長する要因となります。
O脚の度合い
O脚が進み、膝の安定が低下します。ここまでO脚がすごくなる方はそもそも足の骨(足根骨)のゆがみが強い方が多いです。逆に言うと足根骨のゆがみをずっと放っておくことで膝周りの骨にも歪みが波及し、O脚を助長させ、変形性膝関節症の症状を訴えるようになります。
変形性膝関節症になった場合、後期の症状まで進行してしまうと手術以外で改善する確率は大変低くなってしまいます。初期、中期の症状の方は痛みからの改善が可能です。後期の症状がでて、生活が不自由になる前に毎日の筋トレやストレッチを心掛けて重症化しないよう予防することがとても大事になってきます。