膝の裏が腫れるのはなぜ?

膝の痛みを訴える疾患で最も多いのが変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)です。罹患者数は約1000万人と言われています。変形性膝関節症で痛みを訴える方の中には「膝の裏が腫れる」と訴える方がいます。変形性膝関節症でなく、膝の痛み自体を感じていなくても膝の裏の腫れだけを訴える方もいらっしゃいます。

膝の裏が腫れるのはなぜなのでしょうか?

膝裏が問題ではなく膝関節内が問題

膝の裏が腫れるので一見、膝の裏側に問題があるように感じますが、膝裏の腫れは膝関節内の問題が起きている証拠です。
膝の裏には内側腓腹筋下包(ないそくひふくきんかほう)と半膜様筋(はんまくようきん)の滑液包(かつえきほう)という袋が存在します。この袋は筋肉と靭帯(じんたい)に挟まっていて膝の曲げ伸ばしの際に筋肉と靭帯の摩擦を防ぐために存在します。
内側腓腹筋下包と半膜様筋の滑液包には一種の水路があり膝の関節内とつながっています。
膝関節内に炎症が起こると膝関節内に水が溜まってきます。炎症が続くと膝関節内の内圧が高まってきます。そうすると膝関節内につながっている内側腓腹筋下包と半膜様筋の滑液包のほうへ膝関節内の水が移動するようになります。内圧が高まるにつれてどんどん膝裏の袋にも水が溜まるようになりやがて膝裏が腫れるようになります。

このような状態をベーカー嚢胞(嚢腫)「べーかーのうほう」と言います。
人によってはかなり大きな腫れになることもあり、膝を曲げると膝裏に挟まるような違和感を感じたりします。痛みを伴う場合と伴わない場合があります。

一過性に注射で抜いても根本治療にはならない

膝裏の腫れが極端に大きくなってしまった場合、整形外科で注射で水を抜くこともありますが上記で説明したように水が溜まることが原因ではなく、水が溜まってしまう原因を取り除かなければ再び膝裏が腫れてしまう可能性があります。水が溜まってしまう原因は膝関節内の慢性炎症(膝の内側を包む滑膜という膜の炎症)です。さらにいうと膝関節内の慢性炎症を起こしている要因を取り除いてあげなければいくら注射で水を抜いても再び溜まることになるので膝関節内の問題を改善することで膝裏の腫れがやがて起こらなくなります。
膝裏の腫れを解消したい方は膝関節内の問題を解決する治療を行うようにしましょう。

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