階段を降りる時に膝が痛くなるのはなぜ?

変形性膝関節症をはじめ、膝に痛みを訴える方の中に「階段を降りる際に膝が痛い」「坂道を降るのが痛い」と訴える方が多くいらっしゃいます。平坦な道を歩くよりも階段の昇降時に膝にかかる負担が大きいのはわかりますが昇るよりも降りで痛みを訴える方のほうが多く見受けられます。

なぜ階段を降りる時に膝に痛みが起こるのでしょうか?

階段を降りる際の痛みと膝蓋下脂肪体の内圧に関係あり

膝の組織にかかる圧力と膝の痛みとは非常に密接な関係があると言われています。膝蓋下脂肪体(しつがいかしぼうたい)という組織にも圧力がかかると膝の痛みを訴える要因になります。膝蓋下脂肪体に圧力がかかると膝に痛みの原因になることが非常に多いことがわかってきました。

膝を伸ばした状態から膝を曲げていく時の膝蓋下脂肪体にかかる圧力を調べた実験によると膝を1.5度曲げた状態が膝蓋下脂肪体の内圧が1番高まることがわかりました。膝関節屈曲1.5度は膝をまっすぐ伸ばした状態からほんの少し曲げた状態です。

階段を降りる際に膝に痛みを訴えるのは膝の曲がり初めに痛みを訴えます。階段を降りる時、膝の曲げ初めに膝蓋下脂肪体の内圧が高まり膝に痛みの原因になっている可能性が考えられます。
関節内に水が溜まっているとそれ自体も膝蓋下脂肪体を押すことになり、内圧を高める原因になります。水が溜まることで内圧が高まり、膝蓋下脂肪体を押す形になるのでさらに膝蓋下脂肪体の内圧が高まり膝の痛みの原因となります。

そのため階段を降りる際の痛みは膝蓋下脂肪体と非常に密接な関係があると言われています。

膝蓋下脂肪体の内圧は膝を120度以上曲げた際にも高まると言われています。120度以上曲げると言うのはかなり深く曲げた状態になります。正座やしゃがみ姿勢では膝を120度以上曲げている角度になります。この時に膝に痛みを訴える場合は膝蓋下脂肪体の内圧が高まり、痛みを訴えている可能性も考えられます。

以前までは膝蓋下脂肪体由来の膝の痛みはあまり注目されていませんでしたが、現在は膝の痛みの原因に膝蓋下脂肪体は非常に関係していると言われてきています。膝蓋下脂肪体由来の膝の痛みである場合はグルコサミンやコンドロイチンをいくら飲んでも痛みの変化はないでしょう。また、ヒアルロン酸注射も膝蓋下脂肪体に対してアプローチするわけではありません。
膝蓋下脂肪体に対してのアプローチは固くなった脂肪体を柔らかくし、膝の曲げ伸ばしの際にスムーズに動くようにすることが重要です。脂肪体に対しての知識のある整形外科の理学療法士によるリハビリや鍼灸院や治療院で脂肪体を緩める治療をすることで痛みから改善できる可能性があります。


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