雨の日に膝が痛むのはなぜ?
「古傷が痛む」
「過去に手術した部位が痛む」
「腰が痛む」
「片頭痛がする」
「肩関節が痛む」
などなど雨が降ると様々な部位に痛みや不調を起こすことがあります。なぜ雨の日は膝が痛くなったり他の様々な部位が痛むのでしょうか?
雨の日の痛みは自律神経と関係あり
雨の日に膝やその他の部位に痛みを感じるのは「自律神経(じりつしんけい)」と深いつながりがあります。自律神経とは?
自律神経とは簡単にいうと「自分の意思で動かせないものを動かしている神経」です。例えば肘を曲げてくださいと言われればご自分の意思で肘を曲げることはできると思います。
しかし、「胃を動かしてください」「心臓の拍動を早めてください」「腸の活動を活発にしてください」と言われてもご自分の意思では動かせないと思います。我々の意思では動かせないけど自動的に調整してくれているのが自律神経です。
自律神経は内臓の動きや血管の開け閉め、発汗などをおこなっています。
自律神経には交感神経(こうかんしんけい)と副交感神経(ふくこうかんしんけい)の2つに分かれお互い拮抗した働きをします。
動物で言うと戦っている時が交感神経優位になり、寝ている時が副交感神経優位になります。
交感神経が活動神経で副交感神経がリラックス神経と言われたりすることもあります。
人間は交感神経と副交感神経のバランスがうまく保てて健康な体を維持することができます。
活動している時は交感神経が働き、リラックスしている時は副交感神経が働くといったバランスが保てていることが重要です。
現代人はストレスや食生活の影響から交感神経優位になることが多く、結果的に「自律神経失調症」になってしまうことがあります。
天気と自律神経の関係
晴れの日、高気圧の日には自律神経の交感神経が優位になると言われています。スカッと晴れた日には気分が爽やかになるのは交感神経が優位になり、活動的になるからです。雨の日、低気圧の日には副交感神経が優位になります。雨の日になんとなくやる気がでない、どんよりした気持ちになるのは副交感神経優位になり体が休む神経優位になるため、「シャキッ」とした気持ちになれないのはこのためです。
雨の日に副交感神経優位になるのが雨の日に痛むことと非常に密接な関係があると言われています。
普段痛みを感じている部位や古傷、手術をした手術痕などは普段は血液循環が悪くなっている部位です。
雨の日に身体が副交感神経優位になると副交感神経は血管を拡張します。普段血液循環の悪い部位の血管を拡張させようとする作用が働きます。なので痛みを感じている部位や古傷などの部位の血管を拡張させようとします。
血管を拡張させるために「血管拡張物質」を体内に放出します。プロスタグランジンと呼ばれる物質です。プロスタグランジン(血管拡張物質)が放出されると血管は拡張しますが人間にとって「痛い」「うずく」などの不快を感じます。
これが「雨の日に痛む」体のメカニズムです。
大切なのは普段から痛む部位の血液循環を良くしておくこと
雨の日に痛くなったからといって何か対処しても、上記で述べたように人間の生理的現象であるためあまり意味がありません。雨の日に痛くなったからといってシップを貼ったり、痛み止めのお薬で対処するのは対処療法にしかすぎず、その場は良くなっても雨が降ると必ず痛みを起こります。対処療法ばかり続けているとその部位の血液循環はもっと悪くなり、返って症状が悪化する可能性もあります。そのため、雨の日に痛むからといってその場での対処を考えるのではなく、雨が降る前にいかに痛む部位の血液循環を良くしておくかがポイントになります。
血液循環を良くするためにはお風呂で温めることや硬くなった筋肉を緩める事、適度な運動を行い血液循環を促すこと。疲労が溜まるほど激しい負荷をかけないことなどがあげられます。
また、怒りや恐れ、不安などのメンタルストレスを感じ続けていると、血管が収縮すると言われています。持続するメンタルストレスが原因で体に血流障害が起きて、雨の日に痛みを引き起こしている可能性もあります。普段からストレスを溜めないように過ごすのも大切になります。
雨の日に痛みが強くなるのは日常生活で痛む部位の血液循環を悪くしている可能性があります。特に普段からシップを貼ったりや痛み止めのお薬を飲む習慣がある方は痛む部位の血液循環が悪くなっている可能性があるので長期のシップや痛み止めのお薬を使用することはあまりお勧めできません。
普段からご自分の身体の血液循環を良くし、ストレスを溜めない生活を送るのが雨の日に痛みが起こらないようにするのに重要だといえます。