捻挫が及ぼす腓骨筋群への影響


日常生活におけるウォーキングやランニング、部活動や試合競技などで起こりやすいケガの1つで足首捻挫があります。小指側を床面にして土踏まずを内側に向く捻り方(内反捻挫)が特に多いです。

内反捻挫は外くるぶし(外顆)側を強く伸ばされるので、スネの外側の筋肉等にも影響が出やすいです。スネには二本の骨があります。内側を脛骨(けいこつ)、
外側を腓骨(ひこつ)と言います。外顆は腓骨の一部の為、内反捻挫をした時、外顆の位置は床面に対して引きさがるので、それと同時に腓骨全体が床面に引き下がります。その結果、腓骨に付く筋肉にも影響がでます。では、主に腓骨に付く筋肉としてどのような筋肉があるのでしょうか?

「つま先が上げづらい・・・」
その理由が過去の捻挫が原因!?

腓骨には長腓骨筋・短腓骨筋と呼ばれる二つの筋肉が付きます。これらを総称して腓骨筋群と呼びます。

長腓骨筋は腓骨頭(膝の外側にある丸い膨らみの骨)と腓骨の外側(上方部分)から外顆の後ろを通り、拇指球の土踏まず寄りに付きます。

短腓骨筋は腓骨の外側(下方部分)から外顆の後ろを通り、小指と踵の中間、外側部分にある膨らんだ部分に付きます。

腓骨筋群の動作は足首の外返し(外反)や爪先を伸ばす事(底屈)があります。足裏に向かって付くので、足裏外側縦アーチの形成にも関わっています。筋肉の付く位置や捻じり方の関係により、腓骨筋群にも影響があります。

また、捻挫による腓骨骨折や打撲により、周辺の神経に対して障害が出ると「腓骨神経麻痺」が起こります。腓骨神経は足先を動かす筋肉の支配神経の1つで、腓骨筋群を動かす神経です。スネの外側から足の甲にかけての感覚を支配する働きも有ります。

腓骨神経麻痺が起こる事で、爪先を挙げる事が出来なく、足先が垂れ下がった状態(下垂足)になります。また、完全な下垂でなくとも、サンダルで歩くと脱げやすいのも爪先が十分に上がっていないので、腓骨神経の活動が通常よりも低下している証拠です。

捻挫により、足首を通る筋肉や神経にも影響が出る事があります。ケガ予防に対して準備運動(ウォーミングアップ)や終了後の整理体操(クールダウン)は欠かせません。しかし、その上でも捻挫をしてしまう事もあります。従来のスポーツ医学の処置ではRICE(冷却・圧迫・挙上・安静)でしたが捻挫が原因でつま先を上げづらくなり、競技パフォーマンス低下につながる場合もあります。捻挫本当に多くの痛みや不調につながる可能性があります。

「捻挫くらいすぐ治る」と安易に考えず、その後の生活の支障を出ないようにする為にも「捻挫だからこそ」きちんとした専門の医療機関で診てもらう必要があります。

しかし、整形外科などでは「腓骨が下がる」という概念はなく、捻挫の場合炎症がおさまり痛みがなくなったら終わりという処置になります。このような処置ではあとから腓骨神経麻痺のような症状がでてきてしまうので腓骨の位置を正せる整体などを受診することをお勧め致します。

どのような整体に行けば良いかというと「捻挫をして腓骨が下がっているのがきになるので腓骨や足根骨の調整をしてほしい」と問い合わせの段階で言ってみてください。足の知識のある整体師なら「わかりました」と理解してくれます。知識のない整体師だと「?」な感じになりますのでそこの院に行くことはお勧め致しません。


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