サッカーで痛めやすい捻挫
1993年5月に日本プロサッカーリーグ(通称Jリーグ)が開幕し、今日までサッカーを通じて日本国内外で様々な出来事がありました。四年に一度行われるサッカーの最高峰の大会、「ワールドカップ」を2002年に韓国との共同開催や、日本人選手の海外移籍や活躍等、注目される事が多くなりました。サッカー効果により、観戦したり、実際に行なったりする方々も増えたようです。
サッカーの特徴で、ゴールキーパーを除き、足でボールを扱うスポーツです。ドリブルをし、相手を交わす時の「フェイント」や味方への「パス」、ゴールに向けての「シュート」相手からボールを奪うときとタックルと足を使って様々な動きをします。特に足元でボールを扱うので、足幅を広げ、少しガニ股になりやすくなります。その際、骨盤は後ろに傾き(後傾)、つま先は外側に向き、体重が外側(小趾側)に掛かりやすくなります。この姿勢の特徴で猫背になりやすい事があります。その為、目線が下がりやすく、多くの方は目線が足元を中心に広い範囲を見渡せない時、足元を滑らせ、足首を捻る事が多いようです。
ドリブルをし、横からタックルやスライディングを受けた時も捻挫が起こりやすくなります。人間は正面からのぶつかり合いには踏ん張りが効きやすいのですが、横からのぶつかりに対しては正面のぶつかった時の踏ん張る力比べると、弱くなります 。その為、横からのタックルを受けた時、バランスを崩しやすく、捻挫を起こしやすくなります。
また、ボールが浮いている時にジャンプをして相手と競り合い、バランスを崩し、着地した時に足首を捻る事もあります。その時に相手が乗ってしまった時など、捻挫だけでなく、骨折など重症なケガに繋がる事もあります。
多くの捻挫は、足裏を内側に向けた内反捻挫が多いのですが、相手からのスライディング等により、足裏を外側に向けた外反捻挫を起こす事が有ります。この時、内くるぶしにある三角靭帯(前脛距靭帯・脛舟靭帯・脛踵靭帯)と呼ばれる部分を痛めやすくなります。痛みはうちくるぶし側に痛みを訴えるようになります。
この靭帯は頑丈なため、損傷した時は重症な捻挫になる事が多いです。
捻挫はサッカー選手にとって致命傷になることも!?
サッカーは足でおこなうスポーツであるため、捻挫も大変多く発症します。スポーツ現場では捻挫受傷後アイシングをして痛みがおさまるまで安静にし、痛みがなくなったら復帰するという選手が多いですが、捻挫は必ず足根骨や腓骨のゆがみを発症します。捻挫の痛みが治まったからといってこのゆがみを放っておくと、内くるぶしの内側に痛みを起こす衝突性外骨腫や膝痛、股関節痛、足底腱膜炎など様々な痛みを引き起こす可能性があります。これらの痛みはサッカー選手にとって致命的な痛みになる可能性もあるので、捻挫受傷時にしっかりと骨のゆがみも治しておく必要があります。現在の整形外科では「骨のゆがみ」に対する概念がないため、足首捻挫に詳しい治療院や整体院でゆがみを矯正してもらうことをお薦めいたします。