ラグビーで起こる捻挫で気をつけるべきこと
近年、世界規模の大会で各スポーツに於ける日本人選手及び代表チームの活躍は目を見張るものがあります。野球のメジャーリーグやサッカーの海外強豪チームでの活躍など、様々です。その中でも「ラグビー」の活躍は一目を置かれている種目の一つです。日本代表の世界ランキングはトップ10入りに近づいています。また、高校スポーツで野球の夏「甲子園」、サッカーの冬「国立」そして、ラグビーの冬「花園」と言われるくらい学生に人気の高いスポーツの一つです。
ラグビーはボールを奪い合う中で、防具をつけずに相手にタックルされたり、スクラムの際に転倒、踏まれたり、蹴られたりする事もあります。スポーツの中では最高峰に過酷なスポーツだと思われます。相手をかわしながら走る際、グランドに足を滑らせ、体勢を崩し、足首を捻る事が多いです。タックルをされた際にも相手が上から乗っかってくる可能性もあり、靭帯を断裂する重度の捻挫を引き起こしやすいスポーツでもあります。特に体重が「小趾側」に掛かった時に起こりやすい内反捻挫(内かえし)が多いです。起こりやすい原因として、外くるぶし(外顆)と内くるぶし(内顆)の位置関係があります。外顆は内顆より低い位置にある為、外側に体重が掛かった時、足首を捻りやすくなります。また、捻挫と同様、腰痛も起こりやすいのが特徴です。
ラグビーは激しくぶつかる競技であるがために日頃の練習から「痛み」に対して慣れがあるようです。ですから1度から2度程度の初期の捻挫では専門の医療機関にかからずプレーを引き続きおこなうおとが多いです。日頃からウェイトトレーニングを取り入れ、筋肉も発達しているため捻挫で靭帯を痛めてもある程度筋肉で補強できますが、プレーをしていると何度も捻挫を繰り返してしまう方は要注意です。すぐに捻挫を繰り返すのは足の骨が歪んでいる証拠です。何度捻挫を繰り返しても痛みに耐えられるからといってプレーを続けていると徐々に足のゆがみは強くなり、やがてゆがみは膝や股関節、腰へと徐々に上へ上がっていき、膝痛や股関節痛、腰痛を引き起こします。。元々ラガーマンは痛みに強いので、膝痛や腰痛がでてもさらにプレーを続けることが多いです。しかし「最近、以前のようなプレーができなくなってしまった」という原因が実は何度も繰り返す捻挫である場合があります。下肢の骨にゆがみがあると不安定な下半身を筋肉が緊張して支えようとすることで、以前より疲労が蓄積するようになりパフォーマンスが低下してしまうこともあります。