シンスプリントを起こしやすい環境とは?

運動部に所属する学生やランニング等をしている方で、スネの内側の痛みがある方が多くなっています。このスネの内側の痛みをシンスプリントと言います。
痛みを起こしやすい部位としてはスネの内側中央から下方3分の1辺りにあります。原因としては、スネの内側の筋肉(後脛骨筋)やふくらはぎの筋肉が硬くなり、骨を覆っている膜を引っ張り、痛みや炎症を起こします。シンスプリントは過労性脛部痛(かろうせいけいぶつう)と呼ばれ、使い過ぎの状態に起こりやすい症状です。
シンスプリントは使い過ぎ以外にも運動時の環境や足の状態によって起こりやすい場合があります。


道路やトラックの傾斜による足への負担


道路を走る場合、道路は水捌けを良くする為、真ん中が高く端が低い半円状の形になっています。道路を走ろうとすると道路の端を走るようになるためわずかに傾斜した道を走っていることになります。わずかな傾斜を同じ方向にずっと走っているとすこしずつ歪みが生じてきます。道路を走る際は計画的に両側を走る様にする事が大切です。例えば左側に傾斜している道路で左足がいつも傾斜の下になるように走っていると負担になる足は決まってしまうので、帰りは右足が傾斜の下側になるように走ると良いです。又、走る経路を変えることも有効です。

陸上トラックを走る時も、時折、走行方向を変える事も大切です。

スネとかかとの骨の位置の関係

シンスプリントの起こりやすい足の構造はスネの骨と踵の位置が大きく外側に反っている事があります。(このタイプの方は多いですが、踵が内側に入っていてシンスプリントを起こしている患者さんもいました。)

他にも、土踏まず(アーチ)と呼ばれる所の位置低下も原因の一つになることがあります。

シンスプリント言うとスネの内側の痛みだけに注目しがちですが、環境による影響で太ももや骨盤の歪みが生じて発症する事もあります。シンスプリントは根本的な原因が痛みを感じていると事以外にあることも多々あるため、痛みを感じている部位を治療することも大変重要になってきます。

その昔、飛脚の方は足半と呼ばれる草履(約10㎝位のサイズ)を履き、ふくらはぎは「足絆」と呼ばれる物を巻いていました。1日で約100㎞以上走っていたと言われています。当時から履物やふくらはぎが重要視されていた証拠です。又、山村に住んでいた方は薪を担ぎ、村と山奥を1日何往復とされていました。科学的トレーニングなどの研究が進み、トレーニングコーチや指導者の向上が進み、日本国のみならず、世界の様々なスポーツの競技レベルが上がっています。新しい研究や情報が見付かる事はとても素晴らしい事です。その新たな発見だけでなく、歴史の上で生活習慣等にも注目する事も興味深い物です。

温故知新の捉え方も我々人間が健康で生きていく上で大きなキーワードと言えるでしょう。

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