シンスプリントにサポーターは効果あり?
シンスプリントで苦しむ方の多くは学校で部活動をおこなっている方に多く見受けられます。たとえシンスプリントで足が痛くでもレギュラー争いがあったり、試合が間近に迫っていると練習を休めないというのが本音ではないでしょうか?
「シンスプリントの痛みを和らげるためにサポーターをして練習に参加すれば良い!!」と考える方もいると思うので、シンスプリントとサポーターについての説明を死体と思います。
サポーターをすると痛みが軽減する可能性あり
シンスプリントを患ってすねの部分に痛みを感じている方がサポーターをつけると痛みが少しやわらいでプレーができる事もあります。多くの方が、「サポーターが痛めている部分をサポートしてくれるから痛みがやわらいでいるんだ」と考えますが、それは大きな間違えです。残念ながらサポーターをしても痛めている部分をサポートすることはできません。しかし、痛みはやわらぎます。何故痛みがやわらぐかというと、人間の痛みは「脳」で感じる様にできています。
すねが損傷している(シンスプリント)→その情報を脳に伝える道→脳(痛いと認識する)
このようにして痛みを感じます。
この時にサポーターをすると、サポーターは膝から下全体を締め付けるような形になるため、皮膚の触圧覚(しょくあっかく)が反応します。簡単に言うと「触られている感覚」がある。ということです。
人間の体は「痛い」という感覚よりも「触られている」という感覚のほうが脳に先に到達するので、サポーターで締め付けていると常に「触られている」という情報を脳に送ることになり、「痛み」よりも早く伝わるため「痛み」が少しまぎれる形になり、痛みが軽減した感じがします。
サポーターをつけたままでプレーをしているとやがて悪化につながることも
上記で説明したように、サポーターは痛めている部位をサポートしているわけではなく、脳への伝わり方を利用して痛みを紛らわしているものです。そのため、サポーターをつけながらプレーをしていると、はじめのうちは良いですが、徐々に症状が悪化するにつれてサポーターをしても痛みの軽減が起こらず、より強い痛みを引き起こす可能性があります。シンスプリント自体はしっかりと治療をすればあまり長引く疾患ではないので、サポーターをつけて無理に練習に参加するよりも短期間集中してシンスプリントが得意な治療院で治療を受ければ、根本原因も解消でき、足の不安なく再び思いっきりプレーができるようになります。現在、シンスプリントでお困りの方はサポーターに頼るのではなく、治療院などで短期集中治療をおこない、根本原因を改善して、痛み無くプレーができるようにしましょう!!