シンスプリントの再発を防ぐには?
シンスプリントに苦しむ人の多くは学生の運動部であることが多いです。
17歳高校2年生陸上部。この冬走りこんだお蔭で記録会でのタイムも良く、2か月後に控えたインターハイ予選でも楽しみな結果がでそうだ!しかし、ここ最近練習を開始して数時間後にすねに痛みを感じる様に。徐々にすねの痛みは増して、練習を開始して10分後には痛みを感じるようになった。しかし練習は休めない・・・
「せっかくつかんだチャンスなんだ!」
そのまま無理をした結果、すねの痛みの原因であったシンスプリントを悪化させるこのになり、2年生のインターハイ予選には参加することができなかった。
それからシンスプリントの痛みをしっかりとってから練習を再開しようと決め、練習は休み整骨院などに通い、シンスプリントの痛みを克服した。
「よし!来年こそインターハイへでるぞ!!」
と心に決心したのは良いものの、また激しい練習をして、インターハイ予選前になったら長らく苦しんだシンスプリントが再発するのが怖い・・・どのくらい練習すれば良いのかわからない・・・でも練習をしないと勝てない・・・・
「どうすれば良いんだー!!!!」
と心の中で叫んでいる学生運動部の方は多いのではないでしょうか?ではシンスプリントを再発させないために重要なことをお伝えいたします。
今まで使っていた靴を見直す
今まで使用していた靴をもう一回確認してみてください。かかと側から見たら外側が削れていたり内側が削れていませんか?このような靴を使い続けていると足根骨(あしのほね)は不安定な状態となり、不安定な状態を安定させるために後脛骨筋(こうけいこつきん)という筋肉が緊張します。後脛骨筋(こうけいこつきん)が緊張するとシンスプリントの発症の原因になりますので現在使用中の靴がどちらかに削れているようでしたら、買い替える事をお勧めいたします。姿勢を見直す
シンスプリントになってしまう方はかかとが通常と比べて回内していたり回外している場合が多いです。(回内位のほうが多くみられます。)かかとの位置を悪くしてしまう原因に座った姿勢で内またになったり、足首を内側に入れるクセが合ったりする場合が多いです。座った状態の姿勢がしっかりと足の裏が地面についている姿勢をとることを意識しましょう。
どのような治療をおこなって痛みを緩和させたのか?
シンスプリントの治療をおこなうにあたって整形外科でシップや塗り薬、理学療法などで治した方から整骨院などで電気治療をおこなって治した方、もしくは当院のような治療院で治した方など様々だと思います。どこで治しても良いと思うのですが、治療の過程でシンスプリントの根本治療をおこなったかどうかが再発をしない一番の要因になります。シンスプリントの場合、練習の中止と消炎鎮痛効果のあるシップなどを貼っていれば、炎症がおさまり、痛みは一過性におさまることがあります。しかし、シンスプリントの根本原因は足の骨のゆがみが原因で、ヒラメ筋や後脛骨筋(こうけいこつきん)が異常緊張を起こし、これらの筋肉の付着部分(脛骨・けいこつ→すねのほね)で炎症が起き、痛みを誘発します。
いくら炎症を抑える治療をおこなっても根本原因である「足の骨のゆがみ」をしっかり治さなければ再発する可能性が十分にあります。