オスグッドのストレッチ

小学生から高校生くらいのスポーツをしている子に多く発症する膝の痛みオスグッド。発症初期には痛みをかばいながらスポーツを続けることが可能ですが、徐々に痛みが強くなり、やがてスポーツを続けることが困難になるほど痛みが強くでることがあります。オスグッドの痛みが改善しないがためにスポーツを続けることを諦めてしまう子もいます。

ほおっておくと深刻になりかねないオスグッドの痛み。今回は自分でできるセルフケアとしてオスグッドに効果のあるストレッチをご紹介いたします。

オスグッドは太もも前の筋肉(大腿四頭筋)をストレッチすることが重要

オスグッドは太ももの前の筋肉(大腿四頭筋が)硬くなり、大腿四頭筋が付着するスネの骨(脛骨粗面)をひっぱって痛みを起こす疾患です。そのため大腿四頭筋をストレッチで緩めてあげることが大事です。

①まずは腸腰筋のストレッチ
腸腰筋とは股関節の前側を通る筋肉です。この筋肉が固くなると骨盤が後傾(腰が後ろに丸くなる)してきます。骨盤が後傾した姿勢で走ると、太ももの裏側の筋肉(ハムストリング)をうまく使用することができず、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)ばかりを主流に使用した走り方になります。そのため太ももの筋肉(大腿四頭筋)に疲労が溜まりやすく硬くなり、オスグッドを引き起こす原因となります。そのためまずは腸腰筋をストレッチしていきます。
②太ももの前のストレッチ(大腿四頭筋のストレッチ)
腸腰筋のストレッチをおこなうと同時に太ももの前側の筋肉(大腿四頭筋)のストレッチにもなりますが、さらに細かくストレッチをかけていきます。大腿四頭筋とは大腿直筋(だいたいちょっきん)、内側広筋(ないそくこうきん)、外側広筋(がいそくこうきん)、中間広筋(ちゅうかんこうきん)の4つの筋肉からなります。
大腿四頭筋のストレッチとして有名なやり方が仰向けになり膝を曲げておこなうストレッチですが、このやり方をおこなうとオスグッドで痛みのでる脛骨粗面が地面にぶつかってしまい痛みを伴います。そのため膝立ち姿勢で大腿四頭筋のストレッチをすることをお勧めいたします。

オスグッドのストレッチ


ストレッチをしても治らないのはなぜ?

初期のオスグッドであれば上記で説明したストレッチで痛みが改善する可能性があります。現在オスグッドの痛みがない方がおこなえばオスグッドの予防になりますのでぜひおこなってみてください。
「ストレッチをしたけど痛みが変わらない」と言う方は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の疲労によるオスグッドだけが原因ではない可能性があります。

下肢のゆがみが強く、ゆがんだ状態を安定させるために太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなっていることがあります。この場合だと、ゆがみが改善しない限り、いくらストレッチをかけても再び太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)は硬くなってきます。この場合はゆがみを矯正する必要があるためストレッチをいくら頑張っても改善しないのでまずは専門の医療機関でゆがみを矯正してもらいましょう。ゆがみを矯正するというと整体かな?と思いますが整体と言っても様々な整体法があり一概に整体で全て改善するとはいいがたいです。
現在はインターネットで情報が拾えるので、まずは検索しオスグッド、下肢について詳しい治療院や整体院などに相談してみて信頼できそうなところで治療を受けることをお勧めいたします。

オスグッドの痛みは改善できます。諦めずに治しましょう!

整形外科へ受診し、オスグッドと診断されるとシップを処方され運動の中止、安静を促されます。安静にしたのはよいもののなかなか痛みが引かず、ライバルたちは練習を積み重ねどんどんうまくなっていく。自分だけが取り残されるようなプレッシャー・・・。
「もう痛みが改善しないからやめてしまおうか・・・」そんな気持ちをもってしまう子も少なくありません。痛みで思うようにプレーできないわが子を見るのは親にとっても大変辛い日々だと思います。オスグッドの痛みはシップでは改善しませんが、その他様々な治療で痛みを改善することは可能です。
「もう治らない」とあきらめず、できることをやってみましょう!!

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