股関節の痛みを感じる人が気をつけるべき食生活とは?

変形性股関節症の方が気をつけるべき食生活について説明していきます。
股関節の痛みを訴える方は甘いものは大敵
変形性股関節症を初めとする股関節に痛みを感じる方々は砂糖系の甘いお菓子は今すぐやめたほうが良いでしょう。なぜかというと砂糖系の甘いものなどを食べる機会が多い方は、血液内の糖の濃度が高い状態といえます。血中にある余分な糖はタンパク質と結合し、それが最終糖化産物(AGEs)という物質になります。AGEsは恐ろしいことに周りの色々な細胞を傷つけてしまう非常に怖い性質を持っています。
AGEsは軟骨成分に含まれるコラーゲンを破壊したり、骨の内部にある架橋構造という仕組みも壊すと言われており、股関節の軟骨を破壊することもあれば太ももの骨である大腿骨の骨自体ももろくしてしまうため、股関節の痛みとも非常に密接にかかわっています。
また、普段から甘いものを食べる習慣のある人はAGEsが血管壁を破壊して、それを修復するために血小板が集まり壊れた部分を固めることによって血管壁は分厚くなり動脈硬化も起きてきます。
関節へ向かう毛細血管はただでさえ細い血管なのに動脈硬化によって血液が通りづらくなり、血液循環も非常に悪くなっています。
AGEsにより股関節周辺の組織を破壊された際に、その組織を治すために栄養に富んだ血液を運び、破壊された組織を治す必要があるため、炎症を起こします。
※炎症反応とは組織を治すための反応であり、決して体にとって悪い反応ではなく、生理的な反応です。多くの方が「炎症=悪」だから炎症を抑えよう!!!としていますが、炎症が起きなければ体の傷ついた組織が治らないことを頭にいれておきましょう。
しかし、血液はドロドロ、動脈硬化で血管は狭まっているため、なかなか血液が破壊された組織に到達しないため、もっと血液循環をよくするために血管を広げようとします。血管を拡張させるために血管拡張物質であるプロスタグランジンを放出します。プロスタグランジンが放出されるといわゆる「炎症」状態になるため「痛い」と感じるようになります。血液循環の良い人であれば一時的にプロスタグランジンを放出し血液循環を良くし、組織が治れば炎症は治まりますが、甘いものを多く摂取する方は、
AGEsにより組織の破壊が起こる
→組織を治すために炎症反応が起こるが、血液ドロドロで血管は狭いのでもっと炎症反応を強くする必要がある。
→炎症が起こるという反応がずっと続くようになりなかなか炎症が治まらない慢性炎症状態になります。
常に痛いし組織は破壊されるし悪化の一途をたどります。
痛みを感じてる方は思い切って断糖を!!
今回、股関節に対してAGEsが及ぼす影響を書きましたが、股関節以外にもすべての関節軟骨や靭帯、腱、骨、真皮を破壊する恐れがあります。砂糖系の甘い物が好きな方で体の痛みを訴えている方は実はAGEsによる組織破壊、それを修復するための炎症反応かもしれません。もちろん、全ての痛みがそうであるとは言えませんが、現代人は甘いものを食べる習慣が非常に多いため、上記のようなことが起きて身体に痛みを起こしていることも十分に考えられます。
実際に砂糖系の甘いお菓子類を摂らないように指導するとそれで痛みから劇的に改善される方もいらっしゃいます。
甘いもの好きの方は「黒糖はどうですか?」「三温糖はどうですか?」「果糖ならOKですか?」などと言ってきますが答えはNOです。
ほかに、「3回食べていたおやつタイムを1回にしたらOKですか?」「5個を1個にしたら大丈夫ですか?」などと言ってくる方もいらっしゃいますが、これもNOです。
血糖値の上がり下がりが激しくなる甘いものは中毒性があり、少しでも食べていると決してやめられなくなります。そのため、どの糖でも甘いものは一切とらないようにしたほうがよいでしょう。
甘いものが大好きな人はどうしても甘いものを止めるのは酷なことだと思います。
しかし、体を痛めてしまったら外出できなくなったり、やりたいことに色々と制限がかかってくることも大いにあります。そのため、まずは現在の痛みが和らがすためにもお菓子系の甘いものは一切断つことをお勧めいたします。最初はとても食べたくなりますが、血糖値の上がり下がりが緩やかになってくるとそんなにも甘いものを欲さなくなるでしょう。現在お体に痛みを感じていて甘いものが好きな方はぜひ断糖を試してみてください。