ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)は過去の○○が原因かも!?
発症初期は運動をしていると徐々に痛みが起きてきます。初期は運動は続けることができますが、やがて症状がひどくなってくるとジャンプをするたびに膝に痛みを訴え競技を続けることが困難になるケースもあります。
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)は太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなることで膝蓋靭帯を引っ張ってしまい、膝蓋骨との間で摩擦が起きたり、牽引力がかかったまま運動をすることで膝蓋靭帯に微細断裂を引き起こすと言われています。一般的にはオーバーユース(運動のしすぎ)によることが原因と言われていますが、同じチームで同じ練習をしていてもすべての人がジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)になるわけではありません。ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)と太ももの前の筋肉の硬さとの間にはとても密接な関係があります。
太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)の緊張をさせる原因は様々あります。
ジャンパー膝の原因が過去の捻挫(ねんざ)が原因であることも!?
ジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を起こす原因としては太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が硬くなってしまうことが原因です。過去に足首捻挫(ねんざ)の既往がある方はそれが原因で大腿四頭筋に緊張が起こるようになりジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を引き起こしている可能性があります。現在。足首捻挫の痛みが全くなくてもそれが原因であることも多々あります。一般的には足首を捻挫するとRICE(圧迫、挙上、冷却、安静)の処置をして様子をみます。痛みや腫れが徐々に治まり、日常生活で支障がなくなってきたら徐々に運動を始めるという経過をたどります。
しかし、捻挫をすることで膝下の外側に位置する腓骨(ひこつ)という骨が下にズレてしまう事があります。
人間の骨はゆがみのない状態だと無駄に筋肉を緊張させる必要はありません。たとえ話でいうとテントの柱がまっすぐと自立して立っている状態です。
捻挫を起こすと腓骨が下にズレる(ゆがむ)ことがあります。ズレると言ってもレントゲンでは確認することができないほどほんのわずかなズレです。腓骨が下にずれたまま運動を続けているとやがて腓骨と関節を形成する距骨(きょこつ)や脛骨(けいこつ)などにも影響を及ぼし、下肢全体にゆがみを生じるようになります。
骨のゆがみ自体は人間にとって痛みを起こしませんが、ゆがんでいる状態は体が不安定な状態になります。たとえ話で言うとテントの柱がまっすぐと立っていない状態です。自立して柱は立たないため4方向からしっかりとロープで引っ張って支えなくてはいけません。話をまとめます。
テントの柱が自立して立っていている状態→体にゆがみがなく余計な筋肉の緊張がない
テントの柱が自立して立つことができないためロープで4方向からしっかりと固定しないといけない状態→体がゆがんでいるのでバランスが不安定であり、筋肉が緊張し支えないといけない。
腓骨が下がることで下肢全体にゆがみが波及し、体が不安定になることでそれを安定させるために余計に筋肉が緊張するようになります。その緊張が太ももの前(大腿四頭筋)に起こるとジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を引き起こす原因になります。そのためいくら太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)をマッサージなどで緩めても、下肢のゆがみを改善しない限り再びジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)の痛みを起こす可能性があります。
安静にしていて痛みは治まるものの再び運動を始めると痛みが起こるという場合は下肢のゆがみが原因でジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を引き起こしている可能性があります。この場合はしっかりと下肢のゆがみを解消しないと何度もジャンパー膝(膝蓋靭帯炎)を引き起こしてしまう可能性があるため、足に詳しい専門の医療機関に相談することをお勧めいたします。足のゆがみを解消するには整体法やオーダーインソールなど様々ありますが、各治療院、整体院での技術差、知識差が高いため一度メールで質問し、ご自分で納得のいく答えが返ってきたら治療をお願いするのが良いでしょう。