姿勢の悪さで坐骨神経痛になる!?
学生では勉強、仕事でのパソコン操作など各世代で座って何かしらの作業をする事があります。座った時、上半身を支えるのに大切なのが「骨盤」の位置です。骨盤が正しい位置(腰椎骨盤直立座位)から前後どちらかに傾く事により、猫背(前屈み座位)か、上体を反した状態(胸椎直立座位)になります。前後に傾く事でどの様な変化が起こるのでしょうか?
猫背だとポッコリお腹になる!?
骨盤が後ろに傾くと猫背になります。顎は前に突き出て、背中が丸まり、腹筋など身体を支える体幹筋の活動は低下します。筋肉は脂肪を燃やす働きがあります。筋肉の低下により腹部には脂肪がつきやすくなります。
疲れやすいのはそり腰が原因!!
骨盤が前に傾く事で、上体が前に出ようとします。いわゆるそり腰になります。それを後ろに引き戻そうと背中の筋肉が通常よりも強く働きます。そうなると背中は常に緊張状態になり、疲れやすくなります。
正しい姿勢はどのような姿勢??
骨盤を正しい位置にある目安は坐骨結節と呼ばれるお尻の骨が座った時に接地している事が大切です。この姿勢が、腹筋やお腹周りの腹斜筋と呼ばれるお腹周りの筋肉が使われ、脂肪も付きにくくなります。
不良姿勢が座骨神経痛を招く!?
座っている時に「足を組む」事をします。足を組むと腹斜筋の働きが低下します。この筋肉は主にアバラ骨から骨盤に付く為、仙腸関節(骨盤の仙骨と腸骨と呼ばれる関節)の安定させる働きを持っています。この関節が不安定になるとお尻の大殿筋や梨状筋と呼ばれる筋肉に更なる負担が掛かります。この筋肉の近くを坐骨神経と呼ばれる神経が通り、モモ裏からふくらはぎに向かって行きます。この神経が圧迫されると痛みや痺れが出て「坐骨神経痛」に繋がります。
足の向きの骨盤の関係
また、爪先の向きにも姿勢に関係してきます。爪先が外側を向いていると、骨盤が開き、後ろに傾きやすくなります。土踏まずのアーチが上半身を安定させる働きがあると言われています。つまり、骨盤だけで上半身を支えているのではなく、足裏を通して、支えていると言えます。
同じ姿勢でいる事は同じ筋肉や関節に負担を掛けます。負担を減らす為に様々な姿勢を取りますが、座っている時も正しい姿勢を大切にすることは、身体を守る事にも繋がります。