フォロースイング時に左腰が痛くなる原因とは?

ゴルフには腰痛はつきものというくらいゴルファーの方々には腰痛持ちの方がとても多いです。プロゴルファーでさえ腰痛に悩まされ選手生活の危機にまで陥る方も決して少なくありません。ゴルフという競技自体腰痛を引き起こす動きが多いためどうしてもやり過ぎは腰痛を引き起こしてしまいます。特にフォロースイング時に左の腰から臀部にかけての痛みを訴える方がいますが、この腰痛の場合、腰そのものを揉んだりしても痛みが改善しないケースが多いです。これはフォロースイング時に腰に負担をかける根本原因を取り除いていないからです。ではフォロースイング時に左の腰が痛くなる原因とは何でしょうか?

原因は足!?

ゴルフで腰に痛みを訴えるほとんどが腰回りの筋肉や臀部(お尻周り)の筋肉が疲労により痛みを起こしている原因と考えられることが多いです。確かに練習をたくさんしているとゴルフは右打ちの人なら左回旋を何度もすることになるので臀部や腰に過度な負荷がかかってきます。しかし、左の腰、臀部周辺をいくらマッサージや鍼治療などで緩めても改善しない場合は「足」が原因であることが考えられます。

左足が回内足(かいないそく)になっていることが原因でフォロースイング時に骨盤の開きが悪くその状態で振り続けているため腰部、臀部の筋肉に余分に負担がかかって腰痛を引き起こしている可能性があります。



回内足とは?

回内足とは立位時に後ろから見ると踵(かかと)が外側に向いている状態を言います。アキレス腱から踵の真ん中にかけてはまっすぐな状態が通常の状態ですが、アキレス腱に対して踵(かかと)が外側に捻じれてしまっている場合、回内足(かいないそく)と言います。回内足は足根骨というくるぶしから下の「足」と作る細かい骨を指します。
足根骨は片足で23個もあり両足合わせた数は体全体の4分の1になります。体全体の骨の数をみても足にこれだけ集中しているのは体の土台としての役割があるからです。足根骨が密接に関節している際には足はしっかりと土台の役割を果たします。しかし、細かい骨同士に微妙なズレが生じてくることで回内足は起きてきます。回内足になると体の土台がゆがんでいる状態になるため、それより上に連なる部位に様々な影響を及ぼします。

左足の回内足がフォロースイング時の骨盤の開きを悪くする

足が回内足になっていると通常の足の状態に比べて、地面に足がついている時にスネの骨(脛骨)は内側に捻じれ、太ももの骨(大腿骨)は外側に捻じれ、骨盤は内側に入った状態になります。この状態でスイングをしているとフォロースイング時に骨盤が左回旋方向へスムーズに回旋できません。この状態でスイングしつづけていると骨盤にくっつく腰の筋肉(脊柱起立筋)やお尻の筋肉(大殿筋、中臀筋)に余計に負荷がかかることになり腰痛を引き起こします。足からくる腰痛の場合、腰の中央よりもやや外側から臀部にかけての痛みを訴えるケースが多いです。この腰痛の場合回内足を改善しない限り腰痛は治りません。

今現在フォロースイング時に腰に痛みを訴えていて、腰回りをほぐしても痛みが変わらない方は足が原因である可能性が高いです。

回内足は足に詳しい治療院ならば整体で改善することは可能です。またインソールで改善することも可能ですが、インソールと一概にいっても回内足を改善するような矯正力のあるインソールの場合、オーダーで作成することをお勧めいたします。回内足の度合いは人様々であるため一般的にインターネットなどで販売されている回内足矯正インソールでは矯正力が弱いため、使用初期は良い感じがしても徐々に効果がなくなってくることも考えられます。1年に1回程度買い替えが必要になってきてしまいます。しかしオーダーインソールの場合、矯正力が強いかつ買い替えももっと長い期間使用できるため、オーダーインソールのほうが結果的に経済的ともいえます。

オーダーインソールは当院でもおこなっておりますが、足の型どりが非常に重要になってきます。これを間違えると返って体に悪いインソールに成り兼ねないので熟練した技術が必要になります。オーダーインソールを作成する際もどの店で作成するかを慎重に見極める必要があります。

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