手のしびれ(痛み)について
肩から肘、指の先まで痛みやしびれを感じ、毎日辛い日々をお過ごしの方は、ここ最近増加しています。増加の原因のひとつに現代社会は、パソコンやスマートフォンの普及により、首を前に倒した姿勢を取ることが多く、首の骨や軟骨、筋肉に負担をかけやすいのが原因の一つと言われています。
・首の骨(骨棘・骨のトゲ)が原因で起きる手のしびれ・痛み
→頸椎症(変形性頸椎症)
・首の軟骨(椎間板)が原因で起きる手のしびれ・痛み
→頸椎椎間板ヘルニア
・首の筋肉が原因で起きる手のしびれ痛み
→斜角筋(しゃかくきん)症候群
これら首が原因で起きる手のしびれ・痛みは、頸椎症・ヘルニアであればX線で診断が可能です。骨のトゲやヘルニアと聞くと「土井治療院で治せるの?」と疑問を持つ方が多いと思いますが「治ります」と自信をもって言えます。
なぜ治せるのか?
今までの医学の常識では、骨のトゲや軟骨が飛び出る(ヘルニア)ことにより首から手に向かう神経を圧迫して、しびれ・痛みを起こすとされてきました。
しかし、現在、国際的な医学界において、痛みやシビレを全く感じない人のX線を撮ってみるとなんと76%の人に軟骨の出っ張り(ヘルニア)が診られたという報告があります。ですから現在は、骨のトゲ(骨棘)や軟骨のでっぱり(ヘルニア)が=手のしびれ・痛みとは考えられないようになりました。
では、手のしびれ・痛みの原因は?
骨のトゲ(骨棘)や軟骨の出っ張り(ヘルニア)があると神経にぶつかり、神経周辺に炎症が起こり、神経が興奮状態になります。
神経周辺の炎症+神経が興奮状態=これが手のしびれ・痛みの原因と考えられています。
- 神経周辺の炎症を取り除く
- 神経の興奮状態を抑制する
このような治療をすれば、骨棘やヘルニアがあっても手のしびれ・痛みから解放されます。
手のしびれ・痛みを治療する上で大事なことは?
①まずはピンポイントで手のしびれ・痛みの原因となっている部分を探し当てる。
整形外科へ行き、X線を撮ってヘルニアなどと診断されても、実はしびれ・痛みの原因が斜角筋という筋肉である場合もあります。(ヘルニア=手のしびれでないことは上記で説明済み)このように画像診断だけで判断するのは難しいです。
では、どのように見つけ出すか?
整形外科テストという特別な検査法を用いたり、首の頸椎や筋肉を細かく触診していくと、手のしびれ・痛みの原因となっている部分を探し当てることができます。
しかし、このピンポイントで手のしびれ・痛みの原因となっている部分を探し当てるには、首の細かい解剖学的知識、触診力が必要になりだれにでもできるものではありません。土井治療院では、首の細かい解剖学の知識を習得し、何人もの臨床経験を積んでこのような技術を身につけることが出来ました。
②患者様一人一人に合った刺激量を選択する。
首というのは、常に頭を支えてなくてはならず、常に負荷のかかっている場所です。それに加え脳と身体をつなぐ通り道なため、とても大事な神経・血管が行き来しています。そのため、患者様に合った刺激で治療をおこなわなければ返って症状を悪化させてしまうこともあります。一方、刺激量が弱過ぎでも手のしびれ・痛みを取り除くことはできません。
しかし、患者様の体質や症状に合わせた鍼灸治療の刺激量(はりの本数や深さ、太さ、手技など)を治療家側が合わすことでより早期に手のしびれ・痛みの緩和が期待できます。土井治療院では、「患者様の体質・症状に合わせたオーダーメイド治療」を首にかかわらずおこなっています。修業時代から現在まで多くの患者様の施術を経験させていただくことにより、患者様一人一人に合ったオーダーメイド治療をおこなえる自信があります。