姿勢性腰痛
好発年齢
どの年齢にも起こりうる。以前までは、未成年などの若い人は、体が柔らかく、姿勢性腰痛を起こすことは少なかったのですが、パソコンやゲームの普及により、どの年代でも長時間座っているなど一定の姿勢をしてパソコン、ゲームを行う時間が増えたためどの年代にも起こりうるようになってしまいました。
基礎知識
姿勢の不良のため、起こっていくる腰痛です。腹筋、背筋の弱化、腰椎(ようつい)のズレ、骨盤前傾の増強、左右の足の長さの違い、偏平足(偏平足)などが原因となります。
腰椎前弯(ようついぜんわん)、骨盤前傾(こつばんぜんけい)の増強
→いわゆる「でっ尻」状態である人
このような姿勢である人は姿勢性腰痛を起こす場合があります。
「でっ尻」状態である方は、始めは姿勢性腰痛であり、腰付近の筋疲労や筋緊張が原因で腰痛を起こしますが、治療せずにさらにこの姿勢を続けているとやがて下位腰椎(かいようつい)の椎間関節(ついかんかんせつ)に負担がかかり、椎間関節性腰痛を合併する場合があります。
症状
- 激しい痛みではなく、腰部の倦怠感(重だるい感じ)、ツッパリ感
- 継続する鈍痛
- 運動痛は軽度
検査
画像診断は不明(原因不明の腰痛にされることも)
整形外科での治療
- 激しい痛みではなく、腰部の倦怠感(重だるい感じ)、ツッパリ感
- 継続する鈍痛
- 運動痛は軽度
当院での治療
人間の筋肉というのは、スポーツなどで筋肉を動かすよりも、同じ姿勢を維持(パソコンによる座りっぱなしなど)するために使う筋肉のほうが乳酸などの疲労物質がたまりやすく、痛みやコリの原因となります。(肩こりも同じ)姿勢を維持するために凝り固まってしまった背筋や殿筋(でんきん)に、はりやマッサージを行い、筋肉内の疲労物質を流し、腰痛の改善を図っていきます。また、姿勢性腰痛の方の多くに骨盤のズレがみられるので、脊椎矯正やモビリゼーションという手技を行い、骨盤を正しい位置に戻し、再び腰痛が起こらないように調整していきます。はり、マッサージ、整体を組み合わせた当院の治療は、姿勢性腰痛の治療に大変適した治療だと言えます。