筋・筋膜性腰痛
好発年齢
どの年齢にも起こりうる。
基礎知識
急性筋筋膜性腰痛(ぎっくり腰の代表的な疾患)
基本的には、患者様の症状に合わせ、はりきゅう治療を行い、その後、疾患部位中心のマッサージ、指圧を行い、必要であれば整体も行います。
尚、はりが苦手なかた、整体が苦手な方などに無理やりはりや整体治療を行うようなことはいたしませんので、ご安心して治療が受けられます。
簡単に言うと筋肉の性質は細いゴムを束にしたようなようなものです。そのゴムが、急激な動作により数本(軽度)から数百本(重度)切れてしまった状態です。
急性筋筋膜性腰痛は、上記のようなことをするのが大元の原因ではなく、日頃から腰を酷使(繰り返し重量物の持ち運び、ゴルフの打ちっぱなしのしすぎ、過度のトレーニング、座っている姿勢が長い)していると筋肉が硬くなってしまい、弾力性の失った筋肉は断裂しやすくなってしまいます。
慢性筋筋膜性腰痛
日頃から腰を酷使(繰り返し重量物の持ち運び、ゴルフのやりすぎ、過度のトレーニング、座っている姿勢が長い)をすることで、本来弾力性のあるはずの筋肉が硬くなり、周辺神経を圧迫し痛みを生じる。
症状
急性筋筋膜性腰痛
- 障害された筋部の痛み、動かすとグキッとする
- 運動制限
- 局所の筋緊張
- 圧痛など
慢性筋筋膜性腰痛
- 腰全体の重だるさ
- 痛み
- 鈍痛など
整形外科での治療
急性筋筋膜性腰痛
- 消炎鎮痛薬(ロキソニン・ボルタレンなど)の投与や湿布が行われる。
- 痛みの強さや医師の判断により局所注射がおこなわれることもある。
慢性筋筋膜性腰痛
- 温熱療法
- 電気療法
- 筋力増強訓練
当院での治療
急性筋筋膜性腰痛
まずは、触診により、どの筋が損傷を起こしているのか細かく探していきます。
特に損傷が起きやすい多裂筋、回旋筋、腰方形筋などを細かく触診し、痛みの原因となっている断裂部をピンポイントでみつけます。
損傷している筋を中心に、他の筋も損傷部をかばおうとし、筋緊張が起き、二次的な痛みを併発する場合もあるので、それらの筋の消炎、鎮痛、緊張緩和を目的に数ヶ所刺鍼していきます。
このピンポイントで損傷部をみつけ刺鍼することで、腰痛改善に大きな効果を現します。実は、このピンポイントで損傷部をとらえることはとても難しい技術です。
私は、森田先生からスポーツマッサージを習うことにより、このピンポイントで損傷部を把握する技術を身につけました。ですから、鍼も確実に損傷部をとらえることができ、満足のいく治療効果をあげることができます。
鍼施術後、どの程度筋肉がほぐれたか、ほぐれてない筋肉はないかの確認も含め腰全体をマッサージしていきます。