眼精疲労の治療
パソコンや携帯電話の普及により、眼精疲労を訴えて治療へいらっしゃる方ががとても多くいらっしゃいます。
・一生治らないとあきらめていた目の重さがスッキリとれました。
(S.F様 29歳 経営コンサルタント)
・目の奥の痛みから偏頭痛がよく起きていましたが、今ではまったく感じなくなりました。
(N.K様 38歳 団体職員)
・目がショボショボする、充血、視力低下など様々な眼精疲労の症状、首・肩こりで仕事に支障が出るほど辛かったですが、すべて解決しました。鍼ってすごいですね。
(K.N様 35歳 会社員)
・目の奥の痛みは常に感じていましたが、低気圧が近づいてくるとめまい、吐き気がして必ず体調を悪くしていましたが、今は低気圧が怖くなくなりました。
(H.K様 68歳 主婦)
休息しても治らない眼精疲労は、自律神経失調症(じりつしんけいしっちょうしょう)になる可能性もあります。 眼精疲労の症状は、様々で
・目が重い・目がショボショボする・目が痛む・疲れによる充血・かすみ目・視力低下・まぶたが重い・まぶたが落ちてくる など
ひどい場合は
・目の奥が痛い・頭痛・めまい・吐き気・うつ・不眠症・胃腸障害など目以外の症状まで起こってきます。(自律神経が失調するため)
上記のような辛い症状も、眼精疲労の適切な治療を行えば治すことができます。
下記に眼精疲労に関しての詳しい説明をしていますが、当院での治療方法のみを見たい方、こちらをクリックしてください。
基礎知識
眼精疲労の原因として考えられるのは、
①目の酷使による眼精疲労
②自律神経失調による眼精疲労
③近視、乱視、老眼など調節不良による眼精疲労
④眼科疾患による眼精疲労
この四つの原因により眼精疲労は、起こるとされています。
①目の酷使による眼精疲労
現代社会では、仕事でパソコンを使わない人の割合のほうが少ないくらいで、最近では、パソコンの画面を見続けるのが原因で起こるドライアイ、首肩こり、抑鬱症状など様々な症状の見られるVDT症候群が話題になっています。
では、なぜパソコンは目が疲れるのか?体調が悪くなるのか?
パソコンや携帯電話のディスプレイからは、可視光線(かしこうせん)という光を放って画面を表示しています。暗い所でパソコンや携帯電話を使用すると明るくなります。この光が可視光線です。人間の目には、瞳孔(どうこう)という目の中に入ってくる光の量を調節する器官があります。
暗い所にいると→瞳孔(どうこう)が開く
明るい所にいると→瞳孔(どうこう)が閉じる
と私たちの意思とは関係なく瞳孔(どうこう)の開け閉めを行っています。瞳孔(どうこう)の開閉は自律神経(じりつしんけい)という神経が行っています。自律神経(じりつしんけい)とは、瞳孔や内臓、血管など、我々の意思では動かせない内臓諸器官をバランスよく動かし調節してくれる神経です。
人間はもともと動物であり、かつては長時間可視光線(パソコンの発する光)を発するものを見続けることはなく、本来、可視光線を長時間見る能力は備わっていません。ですから、パソコンなどのディスプレイを長時間見続けていると、瞳孔は常に緊張状態になり、自律神経(じりつしんけい)も緊張状態でい続けます。結果、瞳孔を動かしている目の筋肉は疲労を起こし、眼精疲労になります。自律神経も疲労を起こし、バランスを崩して、自律神経失調症になってしまします。自律神経失調症になると、首肩の血管は、収縮し、首肩こりを感じるようになり、首肩の筋肉が固くなると、首から上の血液循環は悪くなり、目の周りの老廃物は停滞してなおさら眼精疲労を感じやすくなります。
自律神経失調症になると、頭痛、めまい、耳鳴り、難聴、首肩こり、食欲不振、抑鬱症状など様々な症状が出てきます。(これらをVDT症候群という)
②近視、乱視、老眼や調節不良による眼精疲労
近視、乱視、老眼が進行してくると、何か物を見る時、なんとかピントを合わせて見ようと目を凝らして見るため、目の筋肉である毛様体筋や首・肩の筋肉は緊張し続けます。
メガネや、コンタクトレンズが合っていなかったりすると、毛様体筋は緊張し続け疲労を起こして眼精疲労を感じるようになります。
ピントが合いづらい時、頭を突き出して見ようとする姿勢が増え、その姿勢が首肩の筋肉に負担をかけ、なおさら首肩こりを感じるようになります。
心臓から頭へ栄養を運ぶ血管(動脈)は首の中心部を通るので、筋肉に圧迫されることはありませんが、頭から心臓へ老廃物を運ぶ血管(静脈)は首の外側を通るので、首の筋肉(特に胸鎖乳突筋)が固くなっていると血管を圧迫し、頭から心臓へ老廃物が戻りにくくなり、首から上の血液循環は悪くなるので様々な症状が出るようになります。
頭痛・眼精疲労・耳鳴り・めまい・難聴・鼻炎・など
自律神経失調症による眼精疲労
過労、睡眠不足、ストレスなどが長期間続くと、自律神経のバランスを崩し、交感神経緊張状態となり、血管が収縮するため、目に栄養の富んだ血液が供給されにくくなり、老廃物は滞りやすくなってしまうのため、眼精疲労を感じるようになります。
自律神経失調症になると、首肩こりも起きてくるので、上記で説明したように首から上の血液循環も悪くなり、なおさら眼精疲労を感じるようになります。
自律神経とは?
自律神経とは、自分の意思で動かせない内臓などを支配する神経です。例えば、体のほとんどの筋肉は、私たちの意思で動かせますが、胃や腸、心臓、血管などは私たちの意思では動かせません。これらの内臓を動かしたり、動きを止めたりしている神経が自律神経です。
自律神経は交感神経と副交感神経に分かれます。
交感神経優位になると・・・
血管収縮、内臓は動かなくなる、瞳孔が開く、筋肉が緊張する等の症状があらわれます。動物では臨戦態勢の時、交感神経優位になると言われています。
副交感神経優位になると・・・
血管拡張、内臓が動く、瞳孔が狭くなる、筋肉がゆるむ、眠くなる等の症状があらわれます。動物では、食事をしている時、寝ている時、いわゆるリラックスしている時に副交感神経優位になります。
本来、自律神経は交感神経、副交感神経ともにバランス良く優位にならないといけないのですが、ストレスをたくさん感じている人や生活のリズムが乱れている人は、交感神経優位に傾きやすく、血管が収縮し、首肩の筋肉が緊張してしまい、疲労物質、老廃物が溜まり、血流障害を起こし、首肩こり・眼精疲労・頭痛・めまい・食欲不振などを感じるようになります。
さらに、様々な症状を感じるようになると、重いリュックサックを常に背負っているような重だるさを常に感じることになり、さらにそれがストレスとなり、自律神経のバランスを崩し、より慢性化へと進んでいってしまいます。
交感神経優位(ストレス過多)の生活が続くと様々な症状が出てきます
→頭痛、めまい、耳鳴り、胃腸疾患、動悸、不眠症、疲れがとれないなど
眼科疾患による眼精疲労
ドライアイ 白内障の手術後 緑内障 網膜症などの疾患から起こる
ドライアイ
VDT作業(パソコン)は、画面を集中して見ながら行うので、まばたきの回数が極端に減ります。通常の四分の一程度になると言われています。まばたきが少なくなると、目は乾燥し、角膜が傷つきやすくなります。
当院での眼精疲労に対する治療
上記の眼精疲労の原因をまとめると
①目の筋肉(毛様体筋、瞳孔括躍筋、瞳孔散大筋)の疲労
②首肩こりによる血管圧迫のため、目の周辺の老廃物が停滞している
③自律神経(じりつしんけい)のバランス失調
この三つの原因を取り除けば、眼精疲労の根本治療につながります。眼科疾患による眼精疲労の方は、一度眼科を受診した後に当院の治療を行うことをお勧めいたします。
まずはうつ伏せで、固まった首肩の筋肉をほぐすため、首肩を中心に鍼(はり)治療、マッサージ治療を行っていきます。首肩の筋肉を緩ますことで、首から上の血液循環を良くし、目に栄養の豊富な血液が行きわたり、老廃物をスムーズに流せるようにしていきます。
自律神経のバランスを整えるため、体全体のツボを使い、鍼(はり)マッサージを行います。自律神経が安定し、眼精疲労が起こりにくい体つくりをしていきます。
仰向けで、目の筋肉の疲労を取り除くため、目の周りにあるツボに鍼(はり)・マッサージを行っていきます。目の周りに鍼(はり)を打つなんてとても怖いと思われる方がいると思いますが、顔に対する鍼(はり)はとても細い(髪の毛の太さ程度)鍼(はり)を用いて施術致しますので、痛みもほとんど感じません。
顔のツボの施術は怖いと思いますが、眼精疲労にはとてもよく効くツボです。(はりがどうしても怖い方は、目の周りの指圧・マッサージでも効果が期待できます。)
当院の眼精疲労に対する治療は、目のみの治療ではなく、体全体を治療することで首肩こりも解消し、自律神経のバランスも整うので、ふただび眼精疲労の起きづらい体つくりを行っていきます。眼精疲労は、治療せずにいると、自律神経のバランスを崩し、頭痛、めまい、耳鳴り、鬱など様々な辛い症状につながることがあります。症状をこじらす前にぜひ当院の治療にいらしてください。
治療の実例
眼精疲労の治療例
20代男性
IT関係の会社を自ら立ち上げ、朝から晩までパソコンの前で仕事をしている。
症状は、目の裏の痛み、頭痛、胃腸障害
初診時に、問診後、全体的に触診。首肩周りのコリは、かなりひどく、自律神経のバランスを崩している。触診後、体全体に鍼(はり)治療、マッサージ治療。
治療後、目の裏の痛みは、少し軽くなったが、首肩こりが随分軽くなる。
二診目、前回と同じように鍼(はり)マッサージ治療、今回はお灸もプラスして施術。
治療後、いつも周りにかかっていたモヤモヤみたいな感覚がとれ、視野が広がった感じ。部屋が明るくなった感じ。
三診目 前回と同じ治療。治療後、目の奥の痛みは完全に消失。
以降、仕事が立て込んで、この先放っておくと、またかなり辛くなるだろうと本人が感じた時に来院し、疲れを取り除きに来院。(二か月に一回程度)
眼精疲労の治療例2
30代男性
仕事はシステムエンジニアのため、仕事中はパソコン画面をずっと見ている状態。
眼精疲労、首の痛みで来院。
一診目
首、肩、目の周りを中心に全身治療
治療後、眼精疲労がスッキリした。
二診目
首の痛みはまだあるが、眼精疲労は一回の治療でほとんど感じなくなった。
眼精疲労の治療例3
60代女性
視力が落ちてきたせいか、最近目が疲れる。まぶたが落ちてくる。たまに頭痛
一診目
首肩、目の周りを中心に全身治療(鍼治療+マッサージ)
治療後、視野がすごく広がった感じがする。頭がスッキリした。
二診目
前回の治療後、頭がスッキリして、眼精疲労を感じなくなった。予防のため来院。